出版社内容情報
【内容】
14世紀ヨーロッパでは、社会・経済的矛盾から、農民一揆や市民騒擾が激発した。本書では、そのドラマティックな展開を緻密に辿り、躍動感■れる民衆運動の諸相を活写する。
【目次】
第1章 経済的拡張の社会的諸結果
第2章 「大市民」と「中層市民」の対立
第3章 貧困に対する反乱
第4章 民衆革命の五年間―一三七八‐八二
第5章 旧い紛争と新しい紛争
第6章 結論の要約
内容説明
十四世紀ヨーロッパでは、社会・経済的矛盾から、農民一揆や市民騒擾が激発した。本書は、そのドラマティックな展開を緻密にたどり、躍動感溢れる民衆運動の諸相を活写する。深刻化する中世末期の社会的・経済的矛盾を見すえ、民衆運動の全体像を浮き彫りにした、フランス中世研究の泰斗による基本文献。
目次
第1章 経済的拡張の社会的諸結果
第2章 「大市民」と「中層市民」の対立
第3章 貧困に対する反乱
第4章 民衆革命の五年間―一三七八‐八二
第5章 旧い紛争と新しい紛争
第6章 結論の要約
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユーディット
1
宗教改革5百年の今年再読。14世紀前後に多発したチョンピ、ジャクリーなどの乱は歴史における重大なターニングポイントで研究や翻訳もそれなりにあるが、これは民衆の関わりに的を絞って北欧を除くヨーロッパを対象に記される。宗教改革や異端運動の一般知識の上に読むもので、決して入門書ではない。国別に上から目線(権力側の資料が主だから仕方がないが)で解説されてきた事とは違った視点で捉えられ、世界情勢が非常に不安定な現在再読の価値あり。オタク的な図像研究などよりよほど美術を理解する上でも重要と信じる。2017/05/07