内容説明
抜群の知名度に反して、実はよく伝えられてはいない側面も多いエジソン。その革新性と保守性について、工学の専門家が、まったく新しい切り口で語ります。19世紀のビル・ゲイツとも言えるエジソン、その矛盾をはらんだ仕事と人物像を、当時の資料を駆使して、浮彫にします。発明誕生の臨場感をリアルに伝える入門書決定版。
目次
第1回 エジソンとシステム(『メンローパークの回想』;ジュールの法則;白熱灯以前 ほか)
第2回 エジソンと技術標準(『エジソン氏追想』;技術は普遍的;フォノグラフ ほか)
第3回 エジソンと特許(キネトグラフ用カメラの特許;アイデアの排他性;残像の見せ方 ほか)
著者等紹介
名和小太郎[ナワコタロウ]
1931年生まれ。工学博士。石油資源開発(地震探査法の開発)、旭化成(ロケット・エンジンの開発等)、旭リサーチセンター(技術政策の研究)、新潟大学教授および関西大学教授(法情報学の研究)を経て、現在、情報セキュリティ大学院大学特別研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Sean
4
技術オタクの醍醐味について書いている。工学には顧客がいて、個別の細かい技術を用いて様々な問題に対応していく。この事の繰り返しにより新たな発明に到達する。 その例としてエジソンを挙げて、彼がどのように電球の発明に至るのか、当時の状況を明らかにしながら、如何に難しい発明だったのかを説明してる。2014/04/29
rokusyo
0
エジソンが何を成そうとしたか、発明だけでなく、周辺技術とのつながりやシステム全体にも焦点を当てて書かれています。技術好きとしては、伝記よりイメージが湧きやすく大変面白かったです。2015/09/23
noritsugu
0
シリーズ的に難しい話かと思ったが違った。分かりやすく、なかなか面白かった。2006/12/31
ぽった
0
理系としてエジソンから 学ぶ事は多い。2019/10/05