内容説明
言葉と音楽、想像と現実が一つのものとなり、情念のたかまりが激しさにかたちを与えうる場=オペラ。バロック、モーツァルト、ニーチェ…。待望の音楽論。
目次
歌う、誘惑する(驚異;退屈を追い払え;魔術師ルソー ほか)
モーツァルト(ダ・ポンテ台本のオペラ;『フィガロの結婚』;過剰の音域―『ドン・ジョヴァンニ』 ほか)
簒奪と反逆(勝ち誇るポッペア;アルチーナの摩術;死にいたる恋―もうひとつの『ロメーオ』 ほか)
著者等紹介
スタロバンスキー,ジャン[スタロバンスキー,ジャン][Starobinski,Jean]
1920年ジュネーヴ生まれ。ジュネーヴ大学に学び、医学と文学の二つの分野で博士号を取得する。ジュネーヴ大学名誉教授。フランス学士院会員。ルソーを中心とする18世紀研究の分野で大きな仕事を残したが、それ以外にも、文学研究もしくは批評の方法論に関する仕事、医学と文学研究の接点をなすとも考えられるメランコリーを主題とする一連の著作など、活動は多岐にわたっている。同時代の文学についても、ピエール・ジャン・ジューヴ、モーリス・ブランショ、クロード・シモン、イヴ・ボヌフォワなどの作家を主題とする研究、批評、校訂などの貴重な仕事があり、造形美術の分野での造詣も深い
千葉文夫[チバフミオ]
1949年生れ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程中退。パリ第1大学哲学博士。早稲田大学文学学術院教授。フランス文学、美学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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