いのちをもてなす―環境と医療の現場から

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いのちをもてなす―環境と医療の現場から

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622071457
  • NDC分類 490.4
  • Cコード C0095

内容説明

内科医として、保健衛生学徒として、国立環境研究所所長として、長年「いのち」をみつめつづけてきた著者が、人間と環境の生命をトータルにはぐくみ、もてなすための道程を綴る、滋味あふれるエッセイ集。西洋医学のすき間を埋める今日的な統合医療のあり方、認知症(痴呆)老人の不安とケア、人生の終末期に向かう人びとにとっての生きがい、そして地球温暖化問題に現れている、地球という閉鎖系の環境世界―。私たち一人一人の「いのち」から、私たちを生かしている環境の「いのち」まで、自己と生命とのつながりを受けとめ、こころすこやかに生きるヒントがぎっしり詰まった一冊。

目次

1 医療がはぐくむ「いのち」(健康と病気を考える18のヒント;あたたかくもてなす―痴呆老人の不安とケア;お年寄りのこころ;痴呆老人とがん疼痛―なぜ痛みを訴えないのか;老人医療と死をみつめて禅の心を思う;「自分」のあり方で決まる死の意味)
2 環境がはぐくむ「いのち」(環境問題をどう考えるか;環境と「いのち」―宮沢賢治とアメリカ先住民の環境観に学ぶ;環境と私たち―つながりの世界認識 ほか)
3 「いのち」への途上で(保健師さんから学んだこと;ネパールからの便り;アラル海が語ること ほか)

著者等紹介

大井玄[オオイゲン]
1935年生まれ。1963年、東京大学医学部医学科卒。1965‐71年、ペンシルバニア大学グラジュエート病院内科助講師、デューク大学医学部血液科フェロー。東京都立衛生研究所副参事研究員ののち、1977年、ハーバード大学公衆衛生大学院修了。1978‐84年、東京大学医学部衛生学助教授。1984‐89年、帝京大学公衆衛生学教授、1989‐96年、東京大学医学部保健学科成人保健学教授、東京大学大学院医学系研究科国際保健学教授、1978‐96年、虎ノ門病院内科(非常勤)。1996‐2004年、国立環境研究所副所長、所長を経て、参与。東京大学名誉教授。医学博士。専門は、社会医学、一般内科、在宅医療、心療内科、環境医学。最近はJICAのチリ国小児リハビリプロジェクトやNGOの依頼で、カンボジア保健園児の健康診断など、臨床医の立場を維持しながら国際保健、地域医療、終末期医療にかかわってきた
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