ハエ、マウス、ヒト―一生物学者による未来への証言

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 194p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622039471
  • NDC分類 460.4
  • Cコード C1045

出版社内容情報

遺伝子革命に立ち会ったノーベル賞学者による率直な証言と未来の科学と社会に向けた哲学的提言。

2002年5月12日日本経済新聞読書欄・半歩遅れの読書術に、中村桂子さんが、ハイゼンベルク『部分と全体』とともに本書をとりあげ、科学者の人間としての魅力に満ち、人間を考えようとする態度の本である、と紹介。

内容説明

20世紀後半、飛躍的な展開をとげた生物学の足跡、そして科学の現在と未来。遺伝子革命の立会人たるノーベル賞受賞者が、いま英知の言葉をもって語りかける。

目次

序論
第1章 予見不可能性の大切さ
第2章 ハエ
第3章 マウス
第4章 メカノ
第5章 同一と差異
第6章 善と悪
第7章 美と真
結論

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

belier

3
オペロン説で有名なフランソワ・ジャコブの科学エッセイ。まさしくフランス的な知識人。生物学以外の科学知識のみならず、文学や芸術にも造詣が深い。また自分が携わった研究の場の雰囲気を生き生きと伝えてくれる。そして知的に誠実。正統な「進化論」からナチスが悪用した「優生学」までに断絶はなく、科学者は善意を持って邪悪な似非科学を推進してしまったと指摘。豊富な知識を吸収するのではなく、良質な知性を堪能した。2014/02/18

Tsukasa Fukunaga

1
前半は、分子生物学の発展と変遷について、自伝を含めながら語られる。それは、モデル生物を対象とした、「ハエ、マウス」であり、その考えは「メカノ」に集約される。一方後半は、科学者としての「ヒト」が科学をどう行うか、について語られる。ギリシア神話が随所に挿入されているなど構成は興味深く、また考えさせるような記述も時折ある(科学者に科学の悪用を避けさせるために、科学コミュニケーションは行わる必要があるとか)が、後半に(特に科学と芸術の対比など)目新しい概念はないかな、と思ってしまった。前半の自伝部分は面白かった。2013/05/23

Steppenwolf

0
印象だけを言うと大変感動した。評価はEである。しかし,内容を忘れてしまった。本箱を見てこの本を取り出して読んだ日付を見つけて調べたら未登録だった。新聞書評を見てすぐに買い,読んだ。周辺情報を記憶しているのに肝心の内容を忘れているのが情けない。2000/05/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1639294
  • ご注意事項