内容説明
現代の詩神はなぜ衰弱したのか? 感情の砂漠化に対抗して、永瀬清子からオクタビオ・パス、写真論まで、しなやかな詩心によって織られたエッセー27篇。
目次
葉末の神々への手紙―瀧口修造の神々
瀧口修造・タピエス『物質のまなざし』に寄せて
晩年の西脇さん
小林秀雄の死
朔太郎と「建築」
ねじめ正一氏への反論
黒田喜夫の飢餓
犬塚堯の「一匹の虫」
エロスの流れに手をひたして―永瀬清子論
ラプラタの空―詩人シュペルヴィエルの故郷を訪ねる
熱い感覚の詩人、オクタビオ・パス
ラテン・アメリカの現代詩―オクタピオ・パス
パスの『孤独の迷宮』
パスの連歌をめぐって
オクタビオ・パスとの対話
道とエロチスムをめぐって
二度会ったパス
もう一つのラテン・アメリカ文学―ウルグワイ生まれの仏三詩人
パンパに立ってみて
ブラジル、スザノ村の詩人たち
マルケスを読む―映画「エレンディラ」をみて
「写真マン・レイ」
検閲されたキキ
奈良原一高の空
田原桂一の写真―田原桂一ポートレート写真展によせて
田原桂一の「窓」「エクラ」―写真の焼き物師
細江英公『ガウディの宇宙』