出版社内容情報
神谷美恵子著作集 第6巻
祖父のような新渡戸稲造、精神医学への導き手となった島崎敏樹との出会いなど、清澄なエッセイ。
神谷美恵子著作集 全10巻別巻1補巻1
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gotoran
42
著者晩年に新聞・雑誌・書籍等に投稿の手記・随筆を収録。父母の意見を聞き入れながらも自己の思いを貫き精神科医となり自己実現を果たした著者。その“在り方”の共感者として、非常に興味深く読むことが出来た。気付き・学びに溢れていた。余人が決して真似できないこ崇高で高貴な著者の精神性の極みを垣間見た。手本にしたい神谷美恵子の“在り方”。幼少時交流があったという新渡戸稲造から強い影響を受けたに違いない著書の精神性。新渡戸稲造に興味深々。関連図書を追ってゆきたい。2015/04/09
寛生
32
【図書館】裸一貫でこの世に生を受け、軈て裸で彼処に帰ろうとする人間が、いかに真剣に〈本を読む〉姿勢を培っていくかー神谷が自らの〈読む姿勢ー読む存在〉として本との向き合い方を訴えていく。医者に死を宣告された20代の神谷が、自らの死を眼前にして偉大な哲学的思想などを〈読んでいく〉という決意をする。その〈読むという行為〉が自らの〈死〉さえ忘れさせ神谷を本の世界へと導きだし、なぜかその〈死に至る病〉は奇跡的な完治を遂げていた。〈読むこと〉は文字通りの〈死〉さえも完治してしまうのか、と驚き呟いた。2014/02/10
shishi
3
[A]精神科医である神谷美恵子のエッセイ集。生と死を静かに見つめ、人間性の追求に生涯を捧げた彼女が語る言葉はシンプルだが、経験に裏打ちされた奥深さがある。2014/06/20
れい
1
大学時代に読んで以来の再読。決して説教臭くならず、淡々と「人間のかくありたい姿」を提示してくれていると思います。また、もう30年以上前の文章だというのに全然古く感じませんでした。2011/05/05
10畳
0
女子の教育についての講演。子どもを育てるということは死ぬ思いをするということ。40代にして目標にたどり着いたこと。2022/03/28