現代社会の倫理を考える〈13〉技術の倫理学

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  • サイズ B6判/ページ数 178p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784621077351
  • NDC分類 150.8
  • Cコード C1312

内容説明

技術倫理の理解に不可欠な事例分析や技術者の責任に関する議論を取り上げて、それらを技術哲学の観点から捉えなおした野心作。

目次

第1章 技術と倫理―技術はなぜ倫理学の問題となるのか(「応用倫理」という問題構制;技術倫理の根本問題 ほか)
第2章 リスク、安全、事故防止―「技術倫理」は事故防止に役立つのか(コロンビア号事故調査委員会報告書―事故の本当の原因;チャレンジャー号事故、二つの物語―事例分析の教えること ほか)
第3章 倫理規程と専門職―倫理規程は何の役に立つのか(倫理規程;専門職 ほか)
第4章 設計の「倫理」―ユニバーサルデザインは本当にユニバーサルか(バリアフリー;ユニバーサルデザイン ほか)

著者等紹介

村田純一[ムラタジュンイチ]
東京大学大学院総合文化研究科教授。現象学・科学哲学専攻。1948年生まれ。東京大学大学院理学系研究科科学史・科学基礎論専攻、博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Moloko

1
技術の倫理を、技術が社会や組織との関係性の中で開発・運用されているという視点で考察したものであり、技術や技術者の問題は、不確実性やリスクの判断、組織の制度や文化や権力関係とも繋がりうることを論じた本。感銘を受けたのが、技術者倫理の章である。つまり、技術者が社会の中の市民としての徳を身につけるためだけでなく、開発した技術や製品の危険に気付いた技術者が組織の意思決定に異を唱える行為を、同じ専門家集団が保護するために専門職の倫理規定があるとちうのは、とても面白い見方だと思った。2019/09/29

ktytnd

1
技術に備わる予測の不可能性、技術者の倫理規定の意義、設計における非専門家の参加の必要性などについての話。同じ著者の書いた『技術の哲学』と内容は似ているが、こちらはより技術者側の観点から語られる。2013/12/31

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