内容説明
翻訳とは、本来、自国語にするべきものである。また、ものを書くのであれば、自分が生まれ育った言葉を使うにこしたことはない。―アメリカに渡り、日本文学の英訳を始めて20年。―「日本文化の海外紹介は日本人の手で」などとは決して思っていない著者は、なぜ英訳を試みようとするのか?―主として詩や俳句を例に挙げながら、日本人が日本文学を英訳する意味を、豊富な体験を交えて語る
目次
序章 わが渡米由来
第1章 舌足らず、誤訳、誤訳?
第2章 定型詩の英訳で物議をかもすこと
第3章 アメリカの“自然俳句”とその訳―ジョン・ウィルズの場合
第4章 翻訳夜話
終章 エロティック英語歌仙―「リムジンで」の巻
あとがき 『日本の100冊翻訳の会』について