ペレス量子論の概念と手法―先端研究へのアプローチ

ペレス量子論の概念と手法―先端研究へのアプローチ

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  • サイズ B5判/ページ数 442p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784621049228
  • NDC分類 421.3
  • Cコード C3042

内容説明

本書は量子力学を使って物理過程を記述する方法を理解したいすべての人に役に立つ。レベルは大学院生向きで、独習するのに理想的な教科書であり、多くの図表、演習問題、引用文献、さらにはコンピュータプログラムがいくつか載せてある。ベルの定理とコッヘン‐シュペッカーの定理が取り扱われており、さらに最近の研究の話題、つまり時空対称性、量子熱力学、情報理論、半古典論、不可逆性、量子カオス、そして特に測定過程を論じている。なかでも、伝統的測定法でなく、最新の技術を使って物理系からより多くの情報をどのようにして抽出するかということが示される。

目次

第1部 量子力学の道具立て(量子物理への序;量子検証;複素ベクトル空間;連続変数)
第2部 隠れた変数決定論と量子分割不可能性(複合系;ベルの定理;測定状況依存性)
第3部 量子動力学と情報理論(時空対称性;情報と熱力学;半古典的方法;カオスと不可逆性;観測過程)

著者等紹介

大場一郎[オオバイチロウ]
1963年早稲田大学理工学部応用物理学科卒業。1968年早稲田大学大学院理工学研究科物理学及応用物理学専攻博士課程修了(理学博士)。1972年早稲田大学理工学部物理学科助教授。1977年早稲田大学理工学部物理学科教授、現在に至る。その間、アメリカ国立フェルミ研究所客員研究員、モスクワ大学客員教授を務める。専門分野は素粒子物理学、量子力学基礎論

山中由也[ヤマナカヨシヤ]
1976年早稲田大学理工学部物理学科卒業。1982年早稲田大学大学院理工学研究科物理学及応用物理学専攻博士後期課程修了(理学博士)。1986年カナダ・アルバータ大学物理教室研究員、1988年客員研究員、1990年研究助手。1992年早稲田大学高等学院教諭、現在に至る。また1993年から早稲田大学大学院理工学研究科・早稲田大学理工学部、非常勤講師。専門分野は量子場の理論、熱場の理論、量子論基礎、素粒子物理学

中里弘道[ナカザトヒロミチ]
1980年早稲田大学理工学部応用物理学科卒業。1985年早稲田大学大学院理工学研究科物理学及応用物理学専攻博士後期課程修了(理学博士)。1995年早稲田大学理工学部物理学科助教授。2000年早稲田大学理工学部物理学科教授、現在に至る。なお、1988年には仁科記念財団派遣研究者としてコペンハーゲンのニールス・ボーア研究所に、1992年には文部省若手在外研究員としてウィーン大学理論物理学研究所に滞在。専門分野は量子力学基礎論、素粒子理論
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