校閲至極

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校閲至極

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  • サイズ 46判/ページ数 253p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784620327877
  • NDC分類 810.4
  • Cコード C0081

内容説明

誤字や不適切表記と格闘する日々。プロの現場から生まれた傑作コラム74編。

目次

第1章 校閲って何?
第2章 同音の語があふれている
第3章 カタカナ語の落とし穴
第4章 「いかにもありそう」が命取り
第5章 問題は言い回しにあり!?
第6章 辞書の中の奥深い世界
第7章 ところ変われば…
第8章 名前は唯一無二のもの
第9章 確認は文字だけ?いえ無限です

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

122
毎日新聞校閲センターの21人のメンバーによるコラム集。校閲という黒子の仕事で働く人たちの誠実さが伝わってきて、心がホッコリとなる。校閲とは、単に誤字脱字の修正ではなく、数字の妥当性の確認から時代考証まで、細心の配慮を必要とする。多くの失敗例が紹介されているが、もともとは執筆者の誤りなのに、それをチェックできなかった自分を責め、泣きそうな顔で「やってしまいました」と憔悴する日々を送るこの人たちこそ、新聞記事の最後の砦なんだ。自らの仕事に誇りを持ち、責任感と使命感に満ちて業務に励む人たちの姿がとても眩しい。2023/11/04

がらくたどん

79
週刊誌連載をまとめた新聞紙面の文字と表記の番人達による「校閲」エッセー。同音語やカタカナ言葉の落とし穴。有名過ぎる地名や作品名の思い込みの罠。まさかの語釈や特定地方では正解な表現。当たり前だが細かい。そして取材内容とか論評内容に対する査読ではないが、なぜかちゃんと「ものの見方」の本道みたいなものが見えてくるのも面白い。例えばウイルス感染。医療用語の「汚染」をそのまま平場の人や場所に使うか否か。感染経路の特定に一般に悪事の露見を意味する「発覚」を使う危険性。言葉の選択が概念を固定し誘導する可能性を再認識した2024/01/13

ネギっ子gen

75
【♪ああ砕け散る宿命の誤字たちよ~】日本語のプロである新聞の校閲記者が、意味を取り違えやすい言葉、実は勘違いしている表現や慣用句などを取り上げて解説したコラム集。『サンデー毎日』連載の書籍化。タイトル名が秀逸だが、<以前に毎日新聞で「校閲の愉楽」という連載コラムがありましたが、校閲とは人の間違いを見つけて「悦」に入るような仕事というよりは、間違いを見逃して「恐れ」を抱く方が多いという個人的なきもちがありました>と。なお、「校閲」は「きょうえつ」とも読める、と。こういう語呂合わせが、日本語の面白さですね。⇒2024/03/09

けんとまん1007

68
言葉は、とても豊かで広く深い世界。とは言え、何気なく使い、見聞きしているものでもある。一語一語を読んでいるようで、意外なくらい文章をざっくりと読んでいる。後から自分の文章を眼にすると・・・気付くことが多い。その一つに、校閲に関連することもある。誤字脱字だけでなく、使い方や言い回しなど。そのうえで、伝わるのかどうかがある。そんな校閲を巡るエッセー。楽しくし、気づかさせれることも多い。なるほどなあ~と唸る。2024/01/19

クリママ

45
サンデー毎日に連載された、毎日新聞の校閲記者のコラム。1話3頁。校閲での様々な出来事が、考察も交えて語られる。校閲の本が好きで何冊か読んできたが、こちらは、難しくなく、とっつきやすく、初めに読む本としていいのではと思った。2024/01/07

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