ある行旅死亡人の物語

個数:
電子版価格
¥1,760
  • 電書あり

ある行旅死亡人の物語

  • 提携先に29冊在庫がございます。(2024年05月08日 13時24分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 214p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784620327587
  • NDC分類 369.2
  • Cコード C0095

内容説明

2020年4月。兵庫県尼崎市のとあるアパートで、女性が孤独死―現金3400万円、星形マークのペンダント、数十枚の写真、珍しい姓を刻んだ印鑑…。記者二人が、残されたわずかな手がかりをもとに、警察も探偵も解明できなかった身元調査に乗り出す。舞台は尼崎から広島へ。たどり着いた地で記者たちが見つけた「チヅコさん」の真実とは?「行旅死亡人」が本当の名前と半生を取り戻すまでを描いた圧倒的ノンフィクション。

目次

1(発端;兎の穴;橋の上の密談;警察と探偵;錦江荘 ほか)
2(面影;少女時代;消えた写真の男;今はなき製缶工場を訪ねて;原爆とセーラー服 ほか)

著者等紹介

武田惇志[タケダアツシ]
1990年生まれ、名古屋市出身。京都大学大学院人間・環境学研究科修了。2015年、共同通信社に入社。横浜支局、徳島支局を経て2018年より大阪社会部

伊藤亜衣[イトウアイ]
1990年生まれ、名古屋市出身。早稲田大学大学院政治学研究科修了。2016年、共同通信社に入社。青森支局を経て2018年より大阪社会部(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

467
「行旅(こうりょ)死亡人」聞きなれないが、これは法律用語。行き倒れや身寄りのない自殺者のことで、その人が亡くなった場所の自治体が火葬することが、法律に定められている。また、死亡の状況が「官報」に掲載されるのだ! 兵庫・尼崎の古いアパートで一人暮らしの女性が、部屋の見えるところにあった金庫に3400万円もの大金を残して、玄関先で倒れていた。くも膜下出血の病死。なぜ? 共同通信の記者二人がそのドラマを、丹念に追った。「~小説よりも奇なり」。そこに、確かに生きていた証拠を突き止める瞬間に立ち会う感動を味わえた。2024/03/20

まこみや

287
一人の人間が死ぬ。遺品と関係者の記憶を経糸と緯糸にして故人の人生を物語として紡ごうとする。故人はどのような人生を生きたのか。その人生の意味と意図を推し測る。履歴が明瞭で織りやすい人生もあれば、出身や経歴が不明で謎に満ちた人生もある。しかしどのような人生の物語も結局は未完である。人は生まれ、生き、そして死ぬ。全ては偶然で、必然に見えるものは「まやかし」に過ぎない。さはさりながら、当人も故人の関係者も、死の厳粛さを前にして一つの物語を紡ぎたいと思うのもしからしむるところなのである。2023/08/14

trazom

261
「行旅死亡人」とは、病気や行き倒れ等で亡くなり身元が判明しない引き取り人不明の死者を表す法律用語だという。尼崎市で、3500万円の所持金を持ち、右手の指が全て欠損している高齢の女性の行旅死亡人に興味を持った共同通信の二人の記者が、女性の来歴を求めて調査を進めた記録である。社命ではなく、自腹を切って取材する二人に、好奇心溢れる記者魂を見る。推理小説のような展開だが、結末は、小説のように鮮やかではない。隣人に全く関心のない都会人と、古い思い出を大切にしている故郷の人たちの証言を通じて、世間の縮図が見えてくる。2023/03/16

R

226
非常に興味深い面白い本だった。誰かわからない死者の身元を探すドキュメンタリなんだが、紐解かれていくにつれ、謎が深まるという小説かくやという展開がとてもよかった。途中で珍しい苗字を辿る旅になったり、何してるか、もはや目的を見失いそうになったりするのもよいのだけど、その途中で出会う人たち、そしてうっすらと浮かんできた死者の姿というのがおぼろげのまま、もしかしたらという謎も残しつつ一人の人生を追うというこの道程がとてもよかった。生きていれば、何かが残るのだな。2023/11/09

fwhd8325

196
行旅死亡人という言葉を初めて知りました。官報に掲載された記事に、こんな物語があることに衝撃を受けました。事実は小説より奇なりとは、まさしくこの物語のこと。これは事実。誰だかわからないまま亡くなっていく人が多いことにも驚きですが、その中で、彼女が何をは、明らかにならなかったものの、身元が判明したことは、やはり何よりなのだと思います。2023/03/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20343744
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。