出版社内容情報
日常に使っている母語をあえて意識的に分析してみると,きれいな体系を持っていることに気付く。母語の体系を記述するための基本的な手法を身近な用例を挙げて概説し,その結果,明らかになる日本語のさまざまな特色を考察している。前半は,「方言」「敬語」「音」「文字」「語の由来」「文と語の働き」「文章」「表記と文体」などの章を通して日本語独特の体系を探り,後半では国語教育における諸課題,国語問題について考えている。
1.母語としての日本語
2.方言
3.敬語
4.音
5.音の変遷
6.文字
7.語と意味
8.語の由来
9.文と語のはたらき
10.文の組み立て
11.文章-的確な理解のために
12.文章-的確な表現のために
13.表記と文体
14.国語教育
15.国語問題とこれからの日本語