出版社内容情報
私たちが目にするマクロの物体は、原子が結合して分子となり、その分子がさらに集合した結果として存在している。したがって物質の性質や反応性を理解するには、分子の成り立ちをミクロの視点から理解することが必要である。本書は化学結合の起原を量子力学に基づいて解説した書で、基本的な理論・考え方をわかりやすく説明。また分子の持つ性質を実験的に調べる手段として主に分光法をとりあげ、理論的理解と実験的解釈が一致することを示している。
1.物理の世界
2.ミクロの世界
3.水素原子の構造ー量子力学の基礎
4.多電子原子の構造
5.二原子分子の結合と電子構造
6.多原子分子の結合と電子構造
7.Π電子系」の電子構造ーヒュッケル分子軌道法
8.ミクロの世界の性質
9.ミクロの世界の観測
10.レーザー分光法ー電子励起状態の構造とダイナミクス
11.高エネルギー分光法ーX線と物質
12.高速分光法ー分子の変化と時間
13.高分解分光法ー分子の動的構造
14.磁気共鳴分光法ー磁場と分子
15.量子化学の最前線
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- 和書
- 新世界 〈1st〉