出版社内容情報
国語学と国文学の全体像を理解するための必須要件として,近代の出発点における国学からの転換に着目,学芸として国語学と国文学とが成立した過程を,西洋文学の影響によってもたらされた文学現象との接点を考慮に入れつつ多角的に分析している。国語学と文学の関係を,時代ごとの文化的背景を踏まえながら,具体的な作品を通してその定義と特質を検討,近代の学問としての意義を考察した書。
1.国学から国文学へ
2.「新体詩抄」の歴史的意義
3.近代文学の始動と国文学
4.正岡子規の「文学」と国文学
5.新体詩の確立と国文学
6.国学の成立
7.本居宣長の学問
8.近代化のなかの国文学
9.文献研究と文学史研究
10.国文学研究の課題
11.国学から国語学へ
12.日本語学と国語学
13.国文典と洋文典
14.国語国字問題
15.博言学・国語学・文学