出版社内容情報
生命環境科学では,生物にとっての環境を物理的な自然環境に限定するのではなく,細胞内環境,生体内環境,異種生物間の相互作用などを含めた“環境”と定義。環境と生物の相互作用を主軸に,生命の起源とRNA,極限環境での生存戦略,酸素と生物,多細胞体制,発生の場としての細胞環境,寄生,環境とゲノムなどの章を通して,生物の進化を総合的に考察している。
1.生物にとって環境とは何か
2.原始地球環境と化学進化
3.生命の起源とRNA
4.極限環境での生物の生存戦略
5.細胞内環境
6.酸素と生物
7.原核細胞から真核細胞へ
8.多細胞体制
9.発生の場としての細胞環境
10.生物の大進化と地球環境
11.寄生:異種生物という環境における生存戦略
12.内部共生と進化
13.環境とゲノム
14.生物集団の個体数変動
15.生物種間の相互作用と進化