出版社内容情報
ウサギの親子の言葉のやりとりから、理想の母子像が浮かび上がる、半世紀以上愛され続けた絵本の古典です。読み聞かせにもぴったりの、ほほえましい言葉と美しい詩情豊かな絵、幼児の好みを知りつくした傑作です。
全国学校図書館協議会選定図書、日本図書館協会選定図書
2・3歳以上
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
177
子を思う母の姿は、時代を越えて変わることなく輝いている。愛された子どもの笑顔とともに。どこまでも進む子うさぎと、どこまでも守り続ける母さんうさぎ。豊かな感受性溢れる絵本。ぼくが逃げたって、何があったって、そこには母がいる。遊び疲れた夜。暖炉の火の灯り、抱きしめられた寝顔、母の温もり。眠りについた後、椅子に揺られ、編み物をしながらそっと目を瞑り、夢を見る。朝を迎えると絵本の続きが始まる。そしていつか来る旅立ちの時。走り去る背中を見つめるその日を迎えるまでは…。今だから言える。ありがとう。感謝の花を贈ります。2022/07/31
masa@レビューお休み中
132
どこかへ行ってみたくなり、母さんうさぎに「ぼくにげちゃうよ」と子うさぎは言うのです。そんな子うさぎのことばにも母さんうさぎは動じることはありません。「おまえが逃げたら、母さんは追いかけますよ」と言います。そこで、納得すればいいのですが、お母さんのことばに反発するかのように、じゃあこうする、こうやって逃げると、次から次へと母さんうさぎを困らせるようなことを言い続けるのです。どんなことがあっても見捨てられない。何をしても許されると思えるから、子どもはわがままが言えるんですよね。2014/05/14
Kawai Hideki
72
佐藤英和さんの「絵本に魅せられて」で紹介されていたので読んだ。ある日のウサギの母子の会話。少し大きくなった子ウサギが「ぼくにげちゃうよ」というと、母さんウサギが「どこまでも追いかけますよ」というお話。母親の愛の深さを描いた名作なんだけど、「グレートマザーの呪い」と思えなくもない。私もまた、逃げる子ウサギなのかもしれない。2016/09/24
たんたん(休みます)
57
お母さんから離れてみたいしろうさぎぼうやと、どんなことがあってもぼうやを見守りたいしろうさぎお母さんの真面目で愉快な空想追いかけっこが始まった。追いかけてくるお母さんから、あの手この手で逃げようとするぼうやが可愛い。追いかけっこの決着は?最後のぼうやの言葉がいいな。どこにいても何になってもお母さんの愛は変わらない。ぎゅー♡ 誰かとすれ違ってしまった時とことん相手に付き合うのもいいな、そう思える絵本でした。2015/05/07
yomineko@猫と共に生きる
55
読み友様からのご紹介本です📚どうしてもママから逃げたいうさぎ君。でもどこまでも追いかけて来るママ🐇🐇🐇川で釣ろうとする絵がシュールwどれだけ逃げても結局は一緒にいるってそれが親子なんですよね👍👍👍2022/08/10