出版社内容情報
うちのかぞくには、みんなそれぞれすきなことがある。すきなことがあるっていいな。なにかみつかるかな? いろいろやってみてピンときたのは・・・・・・すうがく!
世界をみる方法は、いくつもある--数学が大好きな主人公の、「すき」の気持ちがあふれるおはなし。「すきなこと」を通して、自分なりの世界の見方を見つける絵本。巻末に、主人公オリジナルの「数学ノート」付き。
内容説明
世界をみる方法は、いくつもある―。数学が大好きな主人公の、「すき」の気持ちがあふれる絵本。本に出てくる「形」や「数」をさがしてみよう。きっとみんなのまわりにも、「数学」がかくれているよ!
著者等紹介
タンコ,ミゲル[タンコ,ミゲル] [Tanco,Miguel]
子どもの本の作家。スペインで生まれ育ち、現在は絵本作家として活動するかたわら、スペインとイタリアで子どもたちにイラストを教えたり、ワークショップを開催したりしている。これまでに英語、スペイン語で40冊以上の子どもの本を出版した
福本友美子[フクモトユミコ]
公共図書館勤務の後、児童書の研究、翻訳などを行う。『ひみつだから!』『虫ガール ほんとうにあったおはなし』(いずれも岩崎書店)で日本絵本賞翻訳絵本賞受賞。絵本の翻訳多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
106
ミゲル・タンコ・作、福本友美子・訳、スペイン語の絵本。パパは絵を描き、ママは標本を作って顕微鏡で何やら覗いてる、お兄ちゃんは音楽が好き。じゃあ私には何があるんだろう。全部試してみて、これだって思ったのが数学。身の回りに数や形はどこにでも隠れていて、その気になれば数学は毎日使える。フラクタル、多角形、同心円、色々な曲線、立体図形、色んな軌道、集合の種類など。数学で世界を見るのもいいじゃない?2022/04/28
とよぽん
94
題字も福本友美子さんによるものと記してあり、驚いた。スペイン語の翻訳もなさることにも。これは、数学が好きな女の子の話。数や形、ものの軌跡など、生活の中のどこにでも数学はかくれている。数学は毎日使えると、女の子は嬉々として。だから、数学で世界を見るのもいいじゃない? と女の子は幸せそう。終わりに「数学ノート」なるものが出てきて、それも面白かった。だれでも、好きなことを追求して夢を叶えることができたら素晴らしい!2022/05/02
がらくたどん
77
好きなことがあるのは楽しそう。自分はなにが好きかな~。見つからないな~。というページがあってこその絵本と思う。主人公ちゃんはたまたまビビッときたのが数学で、ビビッときたらそりゃあ好きなものを通して世界を見たくなる。あれもこれも、急に世界が自分の好きで整理されて整っていく楽しさが伝わってくる。世界が自分の味方になる感じ。「見つからないな~」の期間が長い子もいれば、早くにビビッとくる子もいるし、好きなものが変わる事だって当たり前にあるけれど、いいんじゃない?と思う。ゆっくり、キョロキョロしてみよう。2022/05/12
Totsuka Yoshihide
59
ミゲル・タン子ども著作,福本友美子訳。2022年読書感想文課題図書低学年。フラクタル、多角形、同心円、色々な曲線、立体図形、色んな軌道、集合の種類などが登場。数学で世界をみる。素敵ですね。好きな事って大事だなと感じました。2022/10/08
茜
56
主人公の家族にはそれぞれ好きなことがあり、父親は絵をかくこと、母親は昆虫を顕微鏡で見ること、兄は楽器を演奏すること。そんな家族を見ていて自分も好きなことを見つけようとして色々と試した結果に行き着いたのが「すうがく」そして彼女はこう思う。「だれにだってすきなことがあってそれぞれのやりかたでせかいをみてる」好きなことというフィルターを通して見る世界は普段とは違った一面をみせてくれるのではないでしょうか?絵本なので短い話しですが読み終わって金子みすゞさんの「みんなちがって、みんないい」という言葉が浮かびました。2023/04/24