出版社内容情報
――風によばれて、ここまで来た
わたしが、わたしになれる場所
毎日なんとなく息苦しいと感じるあなたへエールをおくる物語
友達の一言に傷つき、仕事に疲れた父親には悩みも言えず、やりきれない気持ちを抱える野々歩。通学の途中、ふと風によばれた気がして、電車に乗って向かったのは、亡くなった祖母の住んでいた町。遺産の後片づけのため、母親がしばらく家を空けて、そこにいるのだ。自分を放っておく母親への複雑な気持ちを抱えたまま、なりゆき上、母親がボランティアで関わる「森のようちえん」の子どもたちと一緒に過ごすことになる。大自然の中で力強く生きる子どもたちを目の当たりにして、野々歩も自然の美しさ、厳しさを知り、自分自身とも向き合っていく。
装画:いとうあつき
内容説明
おばあちゃんの葬式のあと、実家に残ったまま帰らぬ母。父とのなれないふたり暮らし。このところ、友だちともうまく距離をはかれない。そんなとき、風によばれた。―行こう。あの町へ。山にかこまれた小さな町で、少しずつ、野々歩の中のなにかが変わっていく―。
著者等紹介
八束澄子[ヤツカスミコ]
広島県因島生まれ。『青春航路ふぇにっくす丸』(文溪堂)で日本児童文学者協会賞、『わたしの、好きな人』(講談社)で野間児童文芸賞受賞。『明日のひこうき雲』『団地のコトリ』(ともにポプラ社)は国際推薦児童図書目録「ホワイト・レイブンズ」に選出。日本児童文学者協会会員。「季節風」「松ぼっくり」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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