内容説明
ねえ、おじいちゃん。わたしね、この春から、ジュニアテニスクラブにかようことになったよ。みんな上手で、毎日コートにいくのが楽しい。わたしは、おじいちゃんが教えてくれたストロークが得意だよ。こんど、ジュニア選手権大会にでるメンバーが選ばれるの。ねえ、おじいちゃん、きいてる?―少女と祖父のきずなを描いた感動の物語。高学年向け。
著者等紹介
大塚篤子[オオツカアツコ]
名古屋市に生まれる。昭和女子大学卒業。『海辺の家の秘密』(岩崎書店)で日本児童文学者協会、日本児童文芸家協会新人賞を受賞。京都市在住
こころ美保子[ココロミホコ]
1972年生まれ。文芸誌・書籍の装画を中心に、雑誌・広告など幅広い分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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さよちゃん
29
読友さんのご紹介されていた本を早速図書館で借りて来ました。児童書なので字も大きくて老眼世代にはとても嬉しい(笑)主人公の杏ちゃんのおじいちゃんは認知症で少しずつ変わっていく様子やその変わっていくおじいちゃんを子供ながらに受け入れていく様子、それと同時に家族がおじいちゃんの症状が進むにつれて大変になっていくのだけど、家族が温かい。2019/06/12
おはなし会 芽ぶっく
6
平成24年度北海道指定図書 高学年(5・6年生) 2012度北海道冬休み推せん図書 高学年2019/08/01
デージー
2
認知症がひどくなりつつあるおじいちゃんを主人公は温かく受け止めている。良いお話。2016/02/08
バジルの葉っぱ
2
それまでずっと一緒に喜んだり泣いたり日々を暮らしてきたのに、ある時からだんだん、まるで一人だけ他の人とは違う時間の中に生きているようになっていく・・・それは家族にとって想像を絶する大変なことでしょうし、本人にとっても、どんどんわからなくなっていく自分がこわいのではないでしょうか。そんな時やはり支えられるのは家族なのですね。この物語の主人公の杏が大事なテニスの試合を投げ出してでも、おじいちゃんを探しにいくシーンにはじーんときました。2011/03/07
いなもう
1
お医者さんで博識でしっかりしていたおじいちゃん。そのおじいちゃんがかわっていく…認知症になったあとだけを見たのではわからない、その家族にしかわからないことってあるよなぁ。自分と重ねていろいろ考えてしまう本。2011/05/28