内容説明
「どや、ガンズ・アンド・ローゼス、ええやろ?」ガクの熱意におしまくられて、4人のバンドの練習がはじまった―14歳、それぞれの音がはじけてひびく。
著者等紹介
伊藤たかみ[イトウタカミ]
1971年兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。『助手席にて、グルグル・ダンスを踊って』で第32回文芸賞受賞。初の児童書『ミカ!』(理論社)で第49回小学館児童出版文化賞受賞
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感想・レビュー
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ぶんこ
43
ロックバンドを結成した中学2年生の4人組。バンドリーダーのガクは、どうしても演奏したいバンドの曲があるが、それを弾けるのは同級生のかける。かけるをバンドに誘うために自宅を訪ねる。かけるの自宅は「さやま団地」という貧しい家の多い地区。いつも酔っているおじいちゃんがいる。ガクやリリィ、マロというバンドのメンバーが、家の貧しさで友を評価しないのが爽やか。いい仲間です。読んでいて気持ちいい。まさに「ザ・中学生」そのものなので、自分の中学時代を思い出す。夢中になれるものがあって、同じ志の仲間がいる。最高な中学時代。2023/09/02
mazda
23
青春ストーリーだな、という感じ。バンドやってる高校時代って、多分こんな感じだろうね。最後はちゃんと演奏できてよかった。2013/07/21
kemuta
20
なんかすごくうらやましいーって感じ。それにしても、平成になった時には、既に社会人だったなーと余計なことも思い出してしまった。。。2011/02/11
小瑠璃
12
バンドを結成した中学生の、爽やかな友情とかわいらしい恋のお話。なんだかとっても後味すっきり。ガクとリリィ二人の視点ですすむのがまた、もどかしくてかわいくて楽しい。昭和が舞台なので、憧れの曲を聞くのにカセットテープを使ったりするあたり、中学生な主人公たちを年下として見る感覚がいい具合に薄まったのもよかったかも。…ところで、「なんやねん」が関西弁にあってよかったと、私も思います。2012/07/18
ぼにい
11
不覚にものぞみ車中で泣いてしまった。二回も。しかも、一回は「え?こんなところで?」ってカンジで。ツボを突かれたなあ。隣のおじさん爆睡中で良かった。王道青春小説。子供から青少年への過渡期。すべてが、懐かしくて恥ずかしい。今、中学生に戻れるなら何をしよう?当時と同じくギターを手にするだろうか?わからんなあ。でも、一番好きな女子にはちゃんと告白しよう。後悔しながら生きるには、残りの人生は長過ぎる。でも、どの娘が1番だったか覚えていないw2010/11/27