絵本カーニバル
アスカ

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  • サイズ A4判/ページ数 31p/高さ 24X27cm
  • 商品コード 9784591079744
  • NDC分類 E
  • Cコード C8793

出版社内容情報

阪神・淡路大震災で 一命を取り留めた女の子「アスカ」の物語。 愛の強さ、生きることの素晴らしさ、感謝する心を伝えたい。

内容説明

ありがとう、わたしの生命。阪神・淡路大震災の実話から想を得て生まれた絵本。

著者等紹介

司修[ツカサオサム]
1936年、群馬県前橋市に生まれる。主体美術協会の設立に参加。タブローで毎年展覧会をおこなう他、出版美術に深く関わり、ブックデザインや絵本の分野で活躍する。装幀家としても著名。講談社出版文化賞ブックデザイン部門、小学館絵画賞などを受賞。小説「影について」(新潮社)で川端康成文学賞受賞。現在、法政大学国際文化学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

296
文も絵も美術家の司修。出版は2004年ポプラ社。技法は水彩と色鉛筆(?)なのだろうか。絵はうんと絵心のある小学生が描いたというタッチである。表紙のニコライ堂はさすがに上手すぎるが、26,27ページの橋の絵などはとりわけそんな感じである。物語の全編を支配するキー・コードは「橋」。その理由は作中で明らかになる。そして、それにもう一つ加えるなら「夢」。最初のページと最後のページは真っ白な中に「ありがとう、わたしの命」が呼応する。これが主題。2023/04/15

Kawai Hideki

51
近所の図書館放出本。神戸から東京のおばあちゃんの家に引っ越してきた少女アスカのお話。アスカは橋の夢をよく見るので、それを絵に描くのだが、なぜか「ありがとさん」と夢の中でつぶやくのだった。アスカのおばあちゃんも橋を見るたび「ありがとさん ありがとさん ありがとさん」と感謝の言葉を忘れない。後半、その驚愕の理由が明かされるのだが・・・。阪神大震災を生き延びた女の子の、ファンタジックなお話なのだが、出て来る地名がニコライ堂とか神田明神とか、やけにリアル。実話なんだろうか。この絵本が描かれたきっかけを知りたい。2018/05/03

ちえ

33
読友さんのレビューより。ぱっと目を引く表紙の絵はニコライ堂。阪神・淡路大震災で一命を取り留めた女の子アスカの実話を元に司修が描いている。多くの橋の絵が出てくるが、秋葉原、御茶ノ水と総武線、中央線を乗り継いで中高通った私にはどれも懐かしい橋のある風景。「橋」の意味と「ありがとさん」と繰り返される言葉。橋のたもとで電気屋さんを営むおばあちゃんのモダンでオシャレな姿が司修さんらしい気がする。2023/05/27

おはなし会 芽ぶっく 

10
阪神淡路大震災で両親が身を挺してくれたおかげで助かった少女アスカのおはなし。2023/03/30

ヒラP@ehon.gohon

9
ニコライ堂に始まる神田界隈の美しい風景と、虹や空をわたる夢の世界が鮮やかですが、背景に阪神淡路大震災とアスカの生い立ちの悲しさが埋め込まれている事を知って複雑な思いです。 アスカの命を守った両親の橋のエピソードは、実話だそうです。 親と子の命のバトンタッチと、未来への架け橋。 司さんのメッセージを、大切にしたいと思います。2015/06/19

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