内容説明
本書は、現在までに国家を越えて作成された共通契約原則として一般の人々が使用に供しうるルールであるユニドロワ契約原則とヨーロッパ契約法原則の法的性質ないし効力およびこれらのルールに含まれた個々の規定とドイツ民法上の諸規定との異同を解説する。
目次
ヨーロッパ契約法の統一とドイツ法―序論
法源の体系の中での「ユニドロワ原則」と「ヨーロッパ契約法原則」の位置
国際的な統一法に関するドイツの判例における預託(Depositivierung)傾向
契約締結の手続
ドイツ民法からみたユニドロワ原則およびヨーロッパ契約法原則における契約締結上の過失
ヨーロッパ契約法における意思の瑕疵および意思決定の自由に対するその他の妨害
ヨーロッパ契約法原則および国際商事契約原則における給付義務
契約の解消
契約違反に対する責任の要件
ヨーロッパ契約法統一とドイツ損害賠償法
大学教育におけるヨーロッパ契約法
ヨーロッパ統一契約法に向けられたそれ以外のおよびそれ以後の動きと日本の研究
著者等紹介
バセドウ,ユルゲン[バセドウ,ユルゲン][Basedow,J¨urgen]
ハンブルク・マックスプランク外国および国際私法研究所所長
半田吉信[ハンダヨシノブ]
千葉大学法科大学院教授
滝沢昌彦[タキザワマサヒコ]
一橋大学法科大学院教授
松尾弘[マツオヒロシ]
慶応義塾大学法科大学院教授
石崎泰雄[イシザキヤスオ]
駿河台大学法学部教授
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