冷戦と開発―自立経済建設をめぐる1950年代米韓関係

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冷戦と開発―自立経済建設をめぐる1950年代米韓関係

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  • サイズ A5判/ページ数 398p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784588645457
  • NDC分類 332.21
  • Cコード C3031

出版社内容情報

重化学工業建設と輸出を重視する韓国現代経済の基本構造はいかに形成されたのか。米韓の政治外交文書など膨大な資料から跡づける労…第二次大戦終結後から今日にいたる韓国経済の基本的構造は、1950年代の米国・アイゼンハワー政権および李承晩政権下の政策協議に由来する。60年代以降の国家資本主義的な開発国家化のなかで本格化した、重化学工業建設を重視する輸出指向の経済がいかに実現したのか、当時の米韓の政治外交文書や回顧録、各種刊行物をはじめとする膨大な資料を精査して跡づける労作。

はじめに



序章 韓国経済発展史における1950年代の位置づけと米韓関係



第1節 問題提起

第2節 先行研究の整理

 1.1950年代の米韓関係

 2.米国外交史

第3節 分析の視角

 1.米国による経済開発重視政策の実行過程

 2.輸出指向工業化と国家主導型工業化

第4節 史料

第5節 本書の構成



第1章 朝鮮戦争後米国の対外経済政策と李承晩政権の

    自立型経済建設

第1節 朝鮮戦争停戦直後におけるアイゼンハワー政権の政策的基調 ?

    ドミノ理論、ニュールック戦略

 1.ドミノ理論

 2.アイゼンハワー政権のニュールック戦略と「援助よりも貿易」

第2節 朝鮮戦争停戦後におけるアイゼンハワー政権の政策的基調 ?

    開発主義

 1.CENISと開発主義的思考の形成

 2.アジア版マーシャルプランの頓挫とNSC5506

 3.冷戦の性格的変化とアイゼンハワー政権における開発主義の受容

第3節 李承晩の自立型経済建設と輸入代替工業化

小 結



第2章 1956年大統領選挙と経済発展の模索

第1節 1956年大統領選挙と米国の脅威認識

第2節 1956年大統領選挙と経済の争点化

第3節 李承晩政権の輸出促進政策と外資導入促進法

 1.韓国における自立型経済建設と1950年代後半の輸出促進の試み

 2.韓国政府による綿紡織産業の輸出産業化の取り組み

 3.李承晩政権による通商外交

 4.外資導入促進法の制定

小 結



第3章 韓国における政治的混乱と経済的小康状態

第1節 1958年の国会議員選挙と李承晩政権の強硬化

 1.大統領選挙後の与野党対立の激化と李起鵬の仲裁

 2.改憲論争と革命の脅威

 3.1958年国会議員選挙と李承晩政権の強硬化

第2節 米韓の為替レートをめぐる確執

 1.1955年の米韓為替レート協議と「25%条項」の制定

 2.韓国における経済安定化政策と為替制度改革の相克

 3.1950年代米国の対韓政策における物価安定化の位置づけ

第3節 開発借款導入をめぐる米韓協議

小 結



第4章 李承晩政権末期の混乱と経済開発の模索

第1節 大使館の与野党間調停と京郷新聞廃刊・?奉岩の処刑

 1.駐韓米国大使館による与野党間調停

 2.民主党内の派閥争いと与野党間協議失敗の背景

 3.?奉岩の処刑と米国による圧力行使の準備

第2節 ドレイパー使節団訪韓と輸出振興基金

第3節 韓国産業銀行と米国

第4節 産業開発委員会の設立と経済開発3カ年計画の作成

第5節 為替レート自動調整をめぐる米韓の確執

小 結



第5章 4月革命と米国の対韓政策

第1節 4月革命による李承晩政権の崩壊と米国の対韓政策の変化

 1.4月革命と米国の介入

 2.4月革命後の米国対韓政策の変化

第2節 新たな長期経済計画作成の動き

第3節 為替レートの適正化

小 結



第6章 アイゼンハワー政権の台湾に対する経済開発重視政策

第1節 第2次台湾危機と経済開発

第2節 国民党政府の開発諸政策

 1.第3次4カ年経済開発計画

 2.外資誘致

 3.国民党政府と輸出促進

第3節 韓国と台湾の比較



結 論

参考文献

あとがき

人名索引

事項索引

高賢来[コウ ケンライ]
著・文・その他

内容説明

第二次大戦終結後から今日にいたる韓国経済の基本的構造は、1950年代の米国・アイゼンハワー政権および李承晩政権下の政策協議に由来する。60年代以降の国家資本主義的な開発国家化のなかで本格化した、重化学工業建設を重視する輸出向上の経済がいかに実現したのか、当時の米韓の政治外交文書や回顧録、各種刊行物をはじめとする膨大な資料を調査して跡づける労作。

目次

序章 韓国経済発展史における1950年代の位置づけと米韓関係
第1章 朝鮮戦争後米国の対外経済政策と李承晩政権の自立型経済建設
第2章 1956年大統領選挙と経済発展の模索
第3章 韓国における政治的混乱と経済的小康状態
第4章 李承晩政権末期の混乱と経済開発の模索
第5章 4月革命と米国の対韓政策
第6章 アイゼンハワー政権の台湾に対する経済開発重視政策
結論

著者等紹介

高賢来[コウケンライ]
1981年東京都生まれ。早稲田大学大学院社会科学研究科修士課程修了。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。東京大学韓国学研究センター特任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BLACK無糖好き

12
韓国経済発展の初期条件形成過程の分析。1950年代の李承晩政権期と60年代以降の経済発展との間の連続性に着目し、米国アイゼンハワー政権期の経済開発重視政策が、1960年代に韓国の輸出指向工業化の選択や国家主導の経済開発を可能にする条件の形成にとって不可欠であったと著者は指摘している。特に李承晩政権の経済政策と米国との確執を協議過程から深く掘り下げて分析している。◇最後の章で、同時期の台湾との比較は参考になった。◆本書は、一般読者よりも米韓関係や冷戦時の東アジアを専門に研究している人向けとの印象。2018/10/26

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