出版社内容情報
1988年度発展途上国研究奨励賞受賞 膨大な人口と低生産性農業による制約のもとで,発展の活路を模索する現代インド経済??アジアNICSとの比較においてその特殊性を析出しつつ全体像を展望する。
内容説明
経済発展の前提条件を備えながら、膨大な人口と低生産性農業による制約のもとで活路を模索する現代インド経済―その特殊性と客観的可能性を明らかにすべく、アジアNICS、とりわけ韓国型開発戦略との比較において追究した気鋭の論考。
目次
第1部 インドの金融革命(発展途上国非制度的農村信用市場論―インド金融構造論へ向けての序説;1969年主要商業銀行国有化;インドの金融システムに占める商業銀行の位置;運転資本貸出規制の論理と現実)
第2部 80年代インド経済の新局面―「経済自由化体制」への転換の可能性(貿易自由化政策の理論的背景と諸問題;S.L.シェティ「インド経済の構造的後退」論;電子産業の自由化と展望;インド海外直接投資の若干の特質―韓国・台湾との比較において)