韓国司法制度と梅謙次郎

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  • サイズ A5判/ページ数 267,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784588635106
  • NDC分類 327.921
  • Cコード C3032

出版社内容情報

民商法制定のための大規模な慣習調査事業をはじめ日本未紹介の一次資料を駆使して解明した注目の研究。

内容説明

1905‐10年、日本はソウルに統監府を設けて韓国保護政治を行なった。初代統監・伊藤博文は、韓国内における諸外国の治外法権撤廃と施政改善を図り、特に日本民法の起草者の一人、梅謙次郎を起用して司法制度の改革を企てた。梅は、民商法制定のための大規模な慣習調査事業をはじめ、裁判制度の改革、法典編纂事業などに取り組む。本書は、統監府による韓国司法制度の近代的改革への関与の背景と内容を追究し、梅と小田幹治郎らの活動の発端から挫折までを、日本未紹介の一次資料も駆使、綿密に解明する。「韓国保護条約」より100年、統監府期に関する意欲的研究。

目次

第1章 法務補佐官制度の実施(法務補佐官制度;法務補佐官会議;法務補佐官制度の廃止)
第2章 不動産法調査会の設立(統監府設置以前の韓国不動産関連旧慣および制度;不動産法調査会;土地家屋証明規則の公布;近代所有権への移行)
第3章 新裁判制度の実施と法典調査局の設置(裁判制度の改正;法典調査局の法典編纂事業)
第4章 統監府の韓国司法制度改革方針の転換(治外法権の撤廃と司法制度改革;司法制度改革関連費用の推移;韓国内閣の変動;司法制度改革から司法事務委託へ)
補論 小田幹治郎と慣習調査事業(朝鮮総督府の韓国慣習調査事業管轄官署;『慣習調査報告書』の編纂;『朝鮮語辞典』;『朝鮮彙報』;「旧慣審査委員会」と「旧慣及制度調査委員会」)

著者等紹介

李英美[イヨンミ]
韓国生まれ。法政大学社会学部卒、同大学院社会学専攻博士課程修了。社会学博士。現在、法政大学・専修大学兼任講師、法政大学ボアソナード記念現代法研究所委嘱研究員、学習院大学東洋文化研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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