出版社内容情報
日本人には面白い部分が沢山ある。占領期間中、吉田から百通、マッカーサー(又は幕僚)から三十通の書簡の往復があったことは、これまで全く知られていなかった(いかにして見つかったかは、編者の「はじめに」に詳しい。).....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』334頁、より)
内容説明
戦後占領期“書簡外交”の全容。「戦争で負けても外交で勝つ」をモットーに、吉田茂は外相時代からマッカーサーに精力的に書簡を書き、政治的経済的改革について日本側の意思を伝え続けた。片山哲・芦田均らの書簡も含む全190通の集成は、憲法問題はじめ占領期の政治過程とその舞台裏を解明する上での必須資料である。
目次
第1部 解説・占領下の書簡外交
第2部 書簡篇―日本語訳(前史(吉田外相時代)
第一次吉田内閣期
片山内閣期
芦田内閣期
第二次吉田内閣期
第三次吉田内閣期)
第3部 書簡篇―英語正文
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろただでござる
1
この時期の吉田、片山、芦田の三氏の中では吉田茂は当時の時局を担当するには適任であったように思う。書簡がGHQとのやりとりの全てとは思えないが、自分の望むように持って行こうとする粘りは政治家に必要とされる資質なんだろうと思える。民主党連立内閣は敗戦後の被占領下にあってさえ党利党略に走り予算を成立させないなんてアホすぎる…国民が念頭にない。「へええ、オヤジは英語がかけたんだね」と嬉しそうな顔を見せた…との一文は駐英大使で日本の宰相だった人でも息子には胡散臭いおっさんにすぎなかったのか…(*´ω`*) 2014/07/31