サピエンティア<br> 支配と抵抗の映像文化―西洋中心主義と他者を考える

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サピエンティア
支配と抵抗の映像文化―西洋中心主義と他者を考える

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  • サイズ A5判/ページ数 544p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784588603570
  • NDC分類 778.2
  • Cコード C1336

出版社内容情報

ハリウッド映画の植民地主義的な表象を指摘し、第三世界の映画やラップビデオ、先住民族の番組など非西洋メディアの可能性を探る。ハリウッド映画の西部劇、ミュージカル、帝国映画の各ジャンルについて、人種的な配役や植民地主義言説、ジェンダーといった文化表象の問題を考察。人種主義を批判するだけでなく、芸術的・文化的・政治的な代案を示し、第三世界の映画やラップビデオ、先住民族の番組まで幅広い非西洋メディアについても論ずる。膨大な作品をもとに紡がれる学際的研究に、知的興奮を覚えずにはいられない。

序章



第1章 ヨーロッパ中心主義から多中心主義へ

西洋という神話/植民地主義の遺産/人種と人種主義/第三世界/第三世界の映画/第四世界と先住民族メディア/ポストコロニアルとハイブリッド/多中心的多文化主義

第2章 植民地主義的言説の形成

ギリシャ、すべての始まりの地/レコンキスタから征服へ/コロンブス論争/修正主義の映画と五〇〇年祭/奴隷制と抵抗運動/反逆者の声/啓蒙思想と進歩の二律背反

第3章 帝国という想像物

ナショナル・アイデンティティの形成/科学と見世物としての映画/帝国の投影/理論枠組みとしての西部劇/近年の帝国映画/ポストモダンの戦争

第4章 帝国の比喩

処女地のアダムたち/「未知の大国」の地図をつくる/暗黒大陸の発掘/ミイラとエジプト学/レイプと救出のファンタジー/ハレムという想像物/砂漠のオデッセイ

第5章 ステレオタイプ、リアリズム、そして表象をめぐる闘い

リアリズムの問題/表象の重荷/配役をめぐる人種の政治学/支配の言語学/ハリウッド作品と人種/ステレオタイプの範囲/視点、発信、焦点化/映画的・文化的な媒介/言説の編成

第6章 〈関係性におけるエスニシティ〉

隠されたエスニシティ/存在・不在の弁証法的対立/エロチックな寓意/善き隣人と越境者/アメリカ的シンクレティズムの演出/文化の相互照明

第7章 第三世界主義の映画

植民地史の書き直し/飢えの美学/第三の映画と闘うドキュメンタリー/不能の寓意/第三世界主義の再帰性/ナショナルを超えて

第8章 抵抗の美学

古代に起源を持つオルタナティヴな美学/カーニバレスクな転倒/モダニズムの人食い/芸術的戦略としてのシンクレティズム/脱身体化の詩学/見た目のパラダイム/メディアの柔術

第9章 ポストモダン時代における多文化主義のポリティクス

大衆文化とポリティカル・コレクトネス/自己表象とアイデンティティ・ポリティクス/交渉する観客性

訳者あとがき



原注



参考文献/人名・グループ名索引/作品名索引

エラ・ショハット[ショハット エラ]
著・文・その他

ロバート・スタム[スタム ロバート]
著・文・その他

早尾 貴紀[ハヤオ タカノリ]
監修/編集

内田(蓼沼) 理絵子[ウチダ タデヌマ リエコ]
翻訳

片岡 恵美[カタオカ メグミ]
翻訳

内容説明

スクリーンで非西洋はいかに表象されたのか。ポストコロニアル映画論の決定版!ハリウッド映画の人種や階級、ジェンダーの描き方を問い、オルタナティヴな可能性を探る。エドワード・サイードやピーター・ヒュームらが絶賛した現代の古典、ついに翻訳。

目次

第1章 ヨーロッパ中心主義から多中心主義へ
第2章 植民地主義言説の形成
第3章 帝国という想像物
第4章 帝国の比喩
第5章 ステレオタイプ、リアリズム、そして表象をめぐる争い
第6章 “関係性におけるエスニシティ”
第7章 第三世界主義の映画
第8章 抵抗の美学
第9章 ポストモダン時代における多文化主義のポリティクス

著者等紹介

ショハット,エラ[ショハット,エラ] [Shohat,Ella]
ニューヨーク市立大学およびニューヨーク大学の教授。イラクに出自を持つアラブ系ユダヤ人。中東のメディア・映画研究を専門とする

スタム,ロバート[スタム,ロバート] [Stam,Robert]
ニューヨーク大学の映画学教授。中南米のとくにブラジル映画を専門とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BLACK無糖好き

21
原著は1994年刊。法政のサピエンティアもよくこれ見つけてきたな。本書は、ヨーロッパ中心主義、人種主義、ポストコロニアル、多文化主義について、ハリウッドから第三世界にいたるまでの映像文化に焦点を当て考察を加えた研究成果。◇自分自身あまり映画をたくさん観る方ではないが、昔のハリウッド映画の、白人が正義で有色人種が悪というステレオタイプのナラティブは覚えがある。そういった意味では、本書の「第三世界主義の映画」と、「抵抗の美学」の二つの章は、カウンターカルチャー的な魅力に溢れ興味を引いた。2019/08/06

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