サピエンティア<br> 多文化主義のゆくえ―国際化をめぐる苦闘

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サピエンティア
多文化主義のゆくえ―国際化をめぐる苦闘

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  • サイズ A5判/ページ数 432p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784588603563
  • NDC分類 311.04
  • Cコード C3331

出版社内容情報

多文化主義の普及をめざす国際社会の取り組みの軌跡をたどり、国際法や国際政治学の知見に基づいてさまざまな困難の原因究明に挑む。リベラル多文化主義の理論家として世界的に著名な政治哲学者が、国際法や国際政治学の知見を活用しつつ、多文化主義の普及をめざす1990年代以降の国際社会の取り組みの軌跡をたどり、さまざまな困難の原因究明に挑む。移民受け入れに対する反発が噴出する今日、多文化主義の未来はいかにあるべきだろうか。少数民族や先住民族の権利保障のあり方にも大きな示唆をもたらす必読の書。

謝辞



第I部 国家・マイノリティ関係の(再)国際化



第1章 序論

第2章 変化する国際的文脈:戦後の普遍的人権から冷戦後のマイノリティの権利へ

戦後の解決策/マイノリティの権利の再生/レトリックから行動へ/変化を説明する



第II部 リベラル多文化主義を理解する



第3章 リベラル多文化主義の諸形態

様々なリベラル多文化主義/リベラル多文化主義の主要な三つの特徴

第4章 リベラル多文化主義の起源:源泉と前提条件

人権革命による鼓舞/制約としての人権革命/多文化主義とリベラル化/政治を取り戻す/人権革命における諸原理と地政学/地政学的安全保障と種族関係の「脱安全保障問題化」/多文化主義からの後退?/社会運動多文化主義から法人多文化主義へ/結論

第5章 リベラル多文化主義の実践を評価する

下位国家民族集団/先住民族/移民/結論



第III部 リベラル多文化主義の国際的普及における逆説



第6章 欧州の実験

「成功事例」戦略/リベラル多文化主義の失われた源泉と前提条件/「成功事例」から「規範」と「基準」へ/マイノリティの権利規範を策定する欧州/「少数民族」の権利を定式化する/「規範」と「基準」から紛争の予防・解決へ/効果的参加の権利/結論

第7章 グローバルな挑戦

成功事例の限界/起源と前提条件を評価する/成功事例から規範と基準へ/規範・基準から事例別紛争解決へ/結論

第8章 結論:不確かな未来



訳者あとがき

参考文献

索引

ウィル・キムリッカ[キムリッカ ウィル]
著・文・その他

稲田 恭明[イナダ ヤスアキ]
翻訳

施 光恒[セ テルヒサ]
翻訳

内容説明

マイノリティの権利はグローバル化できるのか?移民、先住民族、少数民族の権利をいかに保障するのか。英国のEU離脱やトランプ米大統領の言動、欧州のポピュリズム政党の躍進など、混迷する世界情勢の源にある対立と不安の源を探り、あるべき将来像を描く。

目次

第1部 国家・マイノリティ関係の(再)国際化(序論;変化する国際的文脈―戦後の普遍的人権から冷戦後のマイノリティの権利へ)
第2部 リベラル多文化主義を理解する(リベラル多文化主義の諸形態;リベラル多文化主義の起源―源泉と前提条件;リベラル多文化主義の実践を評価する)
第3部 リベラル多文化主義の国際的普及における逆説(欧州の実験;グローバルな挑戦;結論―不確かな未来)

著者等紹介

キムリッカ,ウィル[キムリッカ,ウィル] [Kymlicka,Will]
カナダの政治哲学者。クイーンズ大学で哲学と政治学を学び、1987年、G.A.コーエンの指導の下、哲学博士号を取得。1998年から母校であるクイーンズ大学哲学学部で教鞭をとるとともに、ハンガリーの中央ヨーロッパ大学のナショナリズム研究プログラムの客員教授も務める。英米圏を代表する政治理論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BLACK無糖好き

18
原著は2007年刊。本書は多文化主義の国際化に関する議論が中心。主にリベラル多文化主義の思想や制度を、西洋民主主義諸国以外の地域に普及させる際の様々な問題(国際法の関連も含め)について論じている。特に注目したのはマイノリティの権利に関する国際規範の矛盾。旧共産主義諸国や旧植民地諸国では、マイノリティの権利に対する国際的支援は西側諸国による策略で、安全保障上の脅威と認識されている。西側諸国によるマイノリティの権利擁護のダブルスタンダードは、多文化共生の阻害要因ともなっているようだ。2019/05/03

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