サピエンティア<br> 近代都市の下層社会―東京の職業紹介所をめぐる人々

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近代都市の下層社会―東京の職業紹介所をめぐる人々

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  • サイズ B6判/ページ数 281,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588603495
  • NDC分類 366.29
  • Cコード C3321

出版社内容情報

明治に入り人口集中が著しい東京。人々は職業紹介所を利用しても日雇労働に就くのがせいぜいだった。下層社会が拡大した過程を追う。明治から大正にかけて、近代化の進む東京には全国から人が集まってきた。彼らは住居近くの職業紹介所を利用してより良い仕事を探すが、技術を持たない人々が就けるのは、ほとんどが日雇労働や女中などだった。江戸時代の流れを組む口入屋から、宗教団体による慈善事業、西欧を手本とした公立の紹介所まで、各事業の成立と展開、国や自治体の政策などを体系的に検討し、下層社会が拡大した経緯を追う。

序章 職業紹介所による就業

 1 新聞記者の注目する施設

 2 近代化と職業紹介事業

 3 本書の構成



第1章 近代化と口入業者の変質

 1 自由営業と口入屋

 2 裏の顔を持つ口入屋

 3 風紀問題と警察の介入



第2章 産業化と日雇周旋の拡大

 1 親方の営利事業化

 2 日雇終戦の組織化

 3 地方へ送られる労働者たち



第3章 情報化と職業案内所の登場

 1 求人情報を売るものたち

 2 新手のビジネスの闇

 3 警察の対決策、規制化



第4章 貧困問題と無料宿泊所の設立

 1 職業紹介を行う宿泊所

 2 感化救済事業と自立への試み

 3 大正時代初期にかけての事業



第5章 苦学生を救う基督教救世軍労働寄宿舎

 1 労働を前提とする寄宿舎

 2 感化救済事業と施設の増設

 3 工場街への設置と事業の課題



第6章 三つの公益事業の試み

 1 基督教青年会の人事相談部

 2 浄土宗の労働共済会

 3 非宗教・非営利の東京模範紹介所



第7章 公設東京市職業紹介所の誕生

 1 西欧の公益事業と「一等国」の体面

 2 都市貧困層のための職業紹介所

 3 貧困への対応と地盤作り



終章 職業紹介所の行方

 1 近代東京の職業紹介事業

 2 施設が注目される時代



あとがき

索引

町田 祐一[マチダ ユウイチ]
1982年、東京都生。日本大学大学院文学研究科日本史専攻博士後期課程修了。博士(文学)。日本大学文理学部助教を経て、現在、日本大学生産工学部助教。
主要著作:『近代日本と「高等遊民」―─社会問題化する知識青年層』(吉川弘文館、2010年)、『近代日本の就職難物語──「高等遊民」になるけれど』(吉川弘文館、2016年)ほか。

内容説明

これが明治大正のハローワークだ!上京した人々は夢をかなえることができるのか、「貧困ビジネス」の餌食となり底辺をさまようのか。スラムの拡がる街で政府の思惑と人々の欲望が交わる。

目次

序章 職業紹介所による就業
第1章 近代化と口入業者の変質
第2章 産業化と日雇周旋
第3章 情報化と職業案内所の登場
第4章 貧困問題と無料宿泊所の設立
第5章 苦学生を救う基督教救世軍労働寄宿舎
第6章 三つの公益事業の試み
第7章 公設東京市職業紹介所の誕生
終章 職業紹介事業の行方

著者等紹介

町田祐一[マチダユウイチ]
1982年、東京都生。日本大学大学院文学研究科日本史専攻博士後期課程修了。博士(文学)。日本大学文理学部助教を経て、日本大学生産工学部助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Pyonkichi

1
1910年代前半を中心に、東京における職業紹介所の実態を論じた本。慈善としての職業紹介事業の多くが「失敗」し、「下層社会への入り口」として機能してしまったという指摘は現代の「貧困ビジネス」を思わせ興味深い。だが、「都市下層社会」そのものを論じているわけではなく、対象となる時代も限定されており、「近代都市の下層社会」という表題はやや誇大な感じを受けた。従来の都市下層社会論や都市史との関係をもう少し説明して欲しかった。2017/02/02

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