内容説明
近年、国家や国民の輪郭がぼやける一方で、民族の記憶を覚醒させようとナショナリズム言説が復活している。この逆説はなぜ生じたのか、国際政治からの新しい思考。
目次
国家の危機をどうとらえるか
第1部 国家の普遍性と特殊性(領土性の定着とその矛盾;近代合理性の象徴としての主権;主権への挑戦;安全保障概念の変革に向けて)
第2部 先進国ナショナリズムの隘路(ナショナル・プライドの誕生―イングランドと大陸からの自立;リベラル・ナショナリズムの陥穽―グレートブリテン島の集合意識;アメリカン・ナショナリズムの背理―帝国論争を通じて;ナショナリズムと安全保障の相克―現代日本のジレンマ)
著者等紹介
押村高[オシムラタカシ]
1956年東京都生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。博士(政治学)。青山学院大学国際政治経済学部教授(政治学、国際関係論)・同学部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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