サピエンティア
グローバリゼーション―人間への影響

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 198p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588603150
  • NDC分類 361
  • Cコード C3330

内容説明

行き場のない“放浪者”へと転落する恐怖。“移動”をキーワードに、グローバル化が世界および人間生活の分極化と再階層化をもたらし、公共空間を消失させていくさまを描き出す。

目次

第1章 時間と階級(第二の不在地主;移動の自由と社会の自己構成 ほか)
第2章 空間の戦争―経過報告(地図をめぐる戦い;空間の地図化から地図の空間化へ ほか)
第3章 国民国家の後に‐なにが?(普遍化しているのか‐それともグローバル化されているのか?;新しい収用―こんどは、国家から ほか)
第4章 旅行者と放浪者(消費社会で消費者であること;移動する私たちの分断 ほか)
第5章 グローバルな法、ローカルな秩序(不可動性の工場;ポスト矯正時代の刑務所 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

1
モノ、人、金、情報の移動の加速によるグローバリズムの流れが、人間の世界に与えた影響とは何なのか。歴史においてこれまで見ることのなかった現象が、近代に成立した国民国家の枠組みのきっかけになったと著者は語る。冷戦後の世界では、経済の国境横断的な一体化・ブロック化と同時に、政治の新部族主義化・原理主義化の傾向が顕著である。20世紀は世界規模で秩序を構築するのが目的であったが、グローバル化が進むと国家が自国の主権を破棄するか、地元の民衆を弾圧するかの二通りしか選べない。二項対立で二元論に終始してしまったのが残念。2011/01/01

ダージリン

0
グローバル化の進展は、一方で途上国や地域をおきざりにし、むしろ簒奪を強めていく。現代社会の病理を浮き上がらせる論考。2011/03/21

. bunjin

0
グローバル資本主義の推進者は、不在地主。取り残されるのは貧困者。希望無しの社会。どうするか?はバウマンは語らない。そこは他の著作でも同じ。私たちがそれぞれの現場でこれをどう受け止めて問題化して、止揚するために実践するのか?

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1390017
  • ご注意事項