出版社内容情報
十六世紀から十九世紀半ばまでの膨大な湖水地方関連書を徹底的に読み込み、その流れを歴史的に辿るとともに、ワーズワス『湖水地方案内』の内容とその革新性、この案内書に至るまでの彼の湖水地方観の変遷、フランス革命の理念に対する賛同と幻滅の経緯を、詩や書簡等の綿密な検討により明らかにする。ワーズワスとイギリス・ロマン派文学の研究はもとより、旅行文学、観光の歴史、美術史、環境問題の研究にも寄与する画期的な労作。
内容説明
十六世紀から十九世紀半ばにおよぶ湖水地方関連書の系譜を歴史的にたどり、ワーズワス『湖水地方案内』の特色とその革新性を明らかにする。
目次
第1部 主要な湖水地方旅行記・案内書(十八世紀前半までの湖水地方旅行;湖水地方に注がれた新しい視点―ドルトンとブラウン;初期の旅行記に見られる湖水地方描写;グレイとギルピンの湖水地方旅行記;ウェストの『湖水地方旅行案内』―湖水地方旅行大衆化の幕開け ほか)
第2部 ワーズワスの湖水地方(少年期のワーズワスと湖水地方旅行;ワーズワスの初期の詩作での湖水地方;ワーズワスとフランス革命;ワーズワスと詩の革新1―『叙情民謡集』;ワーズワスと詩の革新2―「隠棲者」と湖水地方 ほか)
著者等紹介
小田友弥[オダトモヤ]
1947年、新潟県に生まれる。1970年弘前大学人文学部卒業。1973年東北大学大学院文学研究科修士課程修了。高知女子大学文学部助教授、山形大学教育学部教授などを経て、山形大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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