釣り師と文学―イギリス保守主義の源流 アイザック・ウォルトン研究 (増補新版)

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釣り師と文学―イギリス保守主義の源流 アイザック・ウォルトン研究 (増補新版)

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  • サイズ A5判/ページ数 660p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784588495182
  • NDC分類 935
  • Cコード C3098

出版社内容情報

いまなお世界中の釣り好きに読み継がれる英文学史上の古典『釣魚大全』を、17世紀イギリスの政治史・社会史・文化史、そして教会史の文脈のなかで重層的に読み解いた定評ある本格的研究。アングリカニズムやピューリタニズムの思想をふまえ、他の代表的な伝記作品群の読解も含めてウォルトン文学の全貌に迫る。入手困難となった初版に、新たに書き下ろした付論を増補して復刊。

内容説明

いまなお世界中の釣り好きに読み継がれる英文学史上の古典『釣魚大全』を、17世紀イギリスの政治史・社会史・文化史、そして教会史の文脈のなかで重層的に読み解いた定評ある本格的研究。アングリカニズムやピューリタニズムの思想をふまえ、他の代表的な伝記作品群の読解も含めてウォルトン文学の全貌に迫る。入手困難となった初版に、新たに書き下ろした付論を増補して復刊。

目次

第1部 アイザック・ウォルトン(ウォルトン小伝;そのアングリカニズム思想)
第2部 『釣魚大全』(『釣魚大全』―ジャンルの混交と非告白主義)
第3部 『伝記集』と『愛と真実』(『ジョン・ダン伝』―宗教的伝記と親密な感情;『サー・ヘンリー・ウォットン伝』―俗人の機知と宗教;『リチャード・フッカー伝』―プロパガンダと伝記作者の誠実さ;『ジョージ・ハーバート伝』―王政復古の模範的田舎司祭;『ロバート・サンダーソン伝』―国教会と柔和な主教の受難;『愛と真実』―王位継承排除危機と内乱の記憶)
第4部 グレイト・テュー・サークル(グレイト・テュー・サークルとウォルトンとダン;グレイト・テュー・サークルとその思想)
第5部 ウォルトンと歴史(ウォルトンの内乱観;ウォルトン批評史)

著者等紹介

曽村充利[ソムラミツトシ]
1952年東京都生まれ、1976年青山学院大学経営学部卒業、1982年法政大学大学院英文学専攻博士課程満期退学、1984年法政大学経済学部助教授、1990‐92年、2000‐01年ケンブリッジ大学ダーウィン・カレッジ客員研究員、現在法政大学グローバル教養学部教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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古本虫がさまよう

2
ウォルトンは貴族の出ではないが、王党派で国教会支持派。立憲君主制を支持、伝統を重視し、暴力や狂気と戦う勇気を持っていたそうな。そういう姿勢は「保守主義に反対する立場に立つ二〇世紀の文学者ジョージ・オーウェルの意見と、重なるように見えるのは興味深い」と著者は「あとがき」で指摘もしている。オーウェルが『ライオンと一角獣』で述べている英国人の特徴を引用して、「(オーウェルは)イギリスはつねにイギリスなのだと言い、たとえ階級がなくなっても、変わらずに残るものはあると予言している」と指摘もしていた。なるほどね‥‥。2021/03/15

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