内容説明
アフリカ‐アメリカ‐カリブ海を経巡り、創作し続けるクレオール作家、マリーズ・コンデ。そのかぎりない想像力の軌跡から、“新しい世界のかたち”を読み解く。
目次
序章 マリーズ・コンデとは誰か?
第1部 カリブ海、言葉の胎動(被植民者による諸理論の発展とその後景;書かれること/書くこと―表象としてのカリブ女性から女性作家へ;カリブ海の女性作家誕生)
第2部 マリーズ・コンデを読む(マリーズ・コンデと「アフリカ」―『ヘレマコノン』をめぐって;非‐マロン文学としてのカリブ海文学―『わたしは魔女ティチューバ』;アフリカ‐アメリカ‐カリブ海―『最後の預言王たち』;蜘蛛の巣化する一族―『悪辣な生』;アンチ・ヒーローと名前―コンデ作品のカリブ世界創造:『マングローヴ渡り』『移り住む心』(前)
微弱なポリフォニー―コンデ作品のカリブ世界創造:『マングローヴ渡り』『移り住む心』(後))
著者等紹介
大辻都[オオツジミヤコ]
1962年東京生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、京都造形芸術大学准教授。専門はフランス語圏文学、現代文学全般(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件