出版社内容情報
戦後日本を代表する翻訳者・文学者であり、いかなる権威にも媚びない在野的知識人であった中野好夫。文化人の戦争協力に対する激烈な批判と反省から積み上げられたその膨大な著作群を、現代の私たちはどう読むべきか。英文学研究やジャーナリズムの論考、伝記・歴史エッセー、憲法や沖縄や都政の問題をめぐる市民運動に及ぶ仕事の全体像を、彼自身の言葉を通して振り返る初の試み。
内容説明
戦後日本を代表する翻訳者・文学者であり、いかなる権威にも媚びない在野的知識人であった中野好夫。文化人の戦争協力に対する激烈な批判と反省から積み上げられたその膨大な著作群を、現代の私たちはどう読むべきか。英文学研究やジャーナリズムの論考、伝記・歴史エッセー、憲法や沖縄や都政の問題をめぐる市民運動に及ぶ仕事の全体像を、彼自身の言葉を通して振り返る初の試み。
目次
序章 いかにして「全き人」となったのか
第1章 なぜ東大助教授になったのか
第2章 戦中と戦後―国家観、天皇観、文学観
第3章 中野・市河論争―英語教育論争と英語関係者の戦争責任をめぐって
第4章 英米文学研究と文学・文化評論をめぐって
第5章 伝記をめぐって
第6章 翻訳をめぐって
第7章 社会活動と社会評論をめぐって
終章 中野好夫の再評価―いま私たちに語りかけてくるものはあるのか
著者等紹介
岡村俊明[オカムラトシアキ]
1938年香川県生まれ。高知大学文理学部文学科(英文学専攻)卒業、東北大学大学院文学研究科修士課程(英文学専攻)修了。鳥取大学教授、文部省在外研究員としてのケンブリッジ大学での研究等をへて、鳥取大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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