生と死のケルト美学―アイルランド映画に読むヨーロッパ文化の古層

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生と死のケルト美学―アイルランド映画に読むヨーロッパ文化の古層

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588410314
  • NDC分類 778.233
  • Cコード C0074

出版社内容情報

『静かなる男』など四つの映画を題材に、美しき緑の国の豊饒と希望を描く。情熱あふれる語りで堪能する映画とアイルランドの世界!美しき緑の国アイルランド──ハリウッド映画のロケ地としても名高いこの国には、外見の美しさにとどまらないヨーロッパ文化の古層をなすケルト的感性が、抑圧の歴史とともに今も息づいている。『静かなる男』、『アラン』など四つの映画を題材に、イメージの運動である映画にこそ結晶する独自の感性を読み取り、極西の国に眠る豊饒と希望を描き出す。情熱あふれる語りで堪能する映画とアイルランドの世界!

  まえがき



序論 「誤解された映画の国」アイルランド

コラム? アイルランド鳥瞰図



第一章 ジョン・フォード『静かなる男』

 ―アイリッシュ・アメリカンの夢、

   あるいはハリウッド的予定調和―

コラム? フォードの椅子とIFB本部、

 そしてバークの崇高聖地――ゴールウェイ



第二章 ジョン・カーニー『ONCE ダブリンの街角で』

 ―「映画にならない映画」、

   あるいは移民記憶の二重性―

コラム? 『ONCE』ロケ地点描、街の北と南――ダブリン



第三章 ロバート・フラハティ『アラン』

 ―ドキュメンタリーの捏造、

   あるいは「海」の崇高さ―

コラム? 「ジミー・ザ・ジャップ」、

 イニシィアの風となる――アラン島



第四章 ジョン・セイルズ『フィオナの海』

 ―異界交流、

   あるいは「海」と「妖精」の語り―

コラム? あざらし妖精を求めて――ドネゴール



第五章 映画からアイルランド美学の伝統を考える

 ―あいるらんど・ケルトの子守歌・装飾写本―

コラム? ハロウィン、「夏と冬/生と死」のあわい

 ――宇宙と縄文の異界めぐり



むすび 二一世紀を生きぬくための「アイルランド美学」の知恵



  四つの「アイルランド映画」詳細情報

  あとがき

桑島 秀樹[クワジマ ヒデキ]
1970年3月群馬県渋川市生まれ。現在、広島大学大学院総合科学研究科教授(美学・芸術学・文化創造論)。1993 年3月大阪大学文学部(美学・文芸学)卒業。大阪大学大学院文学研究科博士課程(芸術学・美学)修了。エドマンド・バーク美学の研究で大阪大学より博士(文学)号取得。日本学術振興会特別研究員PDを経て、2004年4月より広島大学総合科学部助教授。広島大学大学院総合科学研究科准教授を経て、2016年2月より現職。甲南大学、島根大学、大阪大学などで非常勤講師を歴任。2011年4月より一年間、トリニティ・カレッジ・ダブリン客員研究員(歴史学)としてアイルランドに滞在。主著に『崇高の美学』(講談社、2008年)など。

内容説明

妖しくも美しきケルト―生と死が、夢とうつつが溶け合う異界への誘い。極西の緑かがやく国に眠る豊饒と希望を『静かなる男』など四つの映画に見出す冒険。情熱あふれる語りで堪能する映画とアイルランドの世界!

目次

序論 「誤解された映画の国」アイルランド
第1章 ジョン・フォード『静かなる男』―アイリッシュ・アメリカンの夢、あるいはハリウッド的予定調和
第2章 ジョン・カーニー『ONCE ダブリンの街角で』―「映画にならない映画」、あるいは移民記憶の二重性
第3章 ロバート・フラハティ『アラン』―ドキュメンタリーの捏造、あるいは「海」の崇高さ
第4章 ジョン・セイルズ『フィオナの海』―異界交流、あるいは「海」と「妖精」の語り
第5章 映画からアイルランド美学の伝統を考える―あいるらんど・ケルトの子守歌・装飾写本
むすび 二一世紀を生きぬくための「アイルランド美学」の知恵

著者等紹介

桑島秀樹[クワジマヒデキ]
1970年3月群馬県渋川市生まれ。現在、広島大学大学院総合科学研究科教授(美学・芸術学・文化創造論)。1993年3月大阪大学文学部(美学・文芸学)卒業。大阪大学大学院文学研究科博士課程(芸術学・美学)修了。エドマンド・バーク美学の研究で大阪大学より博士(文学)号取得。日本学術振興会特別研究員PDを経て、2004年4月より広島大学総合科学部助教授。広島大学大学院総合科学研究科准教授を経て、2016年2月より現職。甲南大学、島根大学、大阪大学などで非常勤講師を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さとちゃん

5
2016年刊。取り上げられている映画は「静かなる男」「ONCE ダブリンの街角で」「アラン」「フィオナの海」。いずれも見たことがないので、本書のみを頼りとして読み進めた。「美学」とは何か、よくわかっていないし、アイルランドは書物と映像でしか知らないのに、様々な想像を働かせることができた。いつかはアイルランドに行ってみたいな。また、桑島氏の講義も機会があれば受けてみたい。2023/09/28

Hiroki Nishizumi

4
アイルランドという語感は、なにかしら憧れと郷愁を呼び起こす。残念ながら掲載された映画は未見ばかりなので、もうとにかく観るしかないな。2020/03/01

asiantamtam

1
実は題材に挙げられている映画は一本も観たことがないんだけど、スターウォーズ『フォースの覚醒』の最後のシーンがアイルランドの聖なる島「スケリグ・マイケル」だったっていうのを初めて知った。観てる時、ものすごい予算かけて空撮してるなあと思ってたんだよね。あと映画『ET』で、実はETはケルトの妖精、自転車が空を飛んでいる日がハロウィンで、あの世とこの世が繋がり生者と死者が交流するという話だとは、なるほどねえ。またアイルランド行きたくなったわ。2016/12/21

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