内容説明
芸術の不毛をもたらした社会の現状を糾弾し、芸術理論の歴史哲学的基盤を確立すべく執筆された若きワーグナーの綜合芸術論。『芸術と革命』、『未来の芸術作品』、『未来の芸術家像』、『友人たちへの伝言』を収録。藤野一夫「フォイエルバッハ時代のワーグナーの思想」を付す。
目次
芸術と革命(一八四九)
未来の芸術作品(一八五〇)
未来の芸術家像―コミュニズムの原理によせて(一八四九)
友人たちへの伝言(一八五一)
フォイエルバッハ時代のワーグナーの思想
あとがきに代えて―書斎人・ワーグナー
著者等紹介
三光長治[サンコウナガハル]
1928年、広島生まれ。京都大学文学部独文科卒業、愛知大学講師、神戸大学助教授、埼玉大学教授、神戸松蔭女子学院大学教授を歴任し、現在、埼玉大学名誉教授。日本ワーグナー協会理事を経て現在、評議員。62~64年ミュンヘン大学に留学
杉谷恭一[スギタニキョウイチ]
1948年、東京生まれ。東京大学大学院修士課程(独文学専攻)修了、77~79年ボン大学、マインツ大学に留学。現在、熊本大学教授
藤野一夫[フジノカズオ]
1958年、東京生まれ。学習院大学大学院博士後期課程(哲学専攻)修了、ハイデルベルク大学に留学。現在、神戸大学大学院国際文化学研究科教授(芸術文化論コース)、ベルリン自由大学高等研究所フェロー、文化経済学会“日本”理事、日本文化政策学会理事、(公益財団)びわ湖ホール理事、日本ワーグナー協会理事
高辻知義[タカツジトモヨシ]
1937年、東京生まれ。東京大学文学部独文学科卒業、同大学院修士課程を修了し、ベルリン自由大学に留学、フランクフルト大学で日本語科講師を務める。東京大学教養学部教授、同大学院総合文化研究科教授、九州産業大学教授を歴任し、現在、東京大学名誉教授、九州産業大学名誉教授、日本ショーペンハウアー協会会長、日本ワーグナー協会評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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