18世紀ウィーンの民衆劇―放浪のプルチネッラたち

18世紀ウィーンの民衆劇―放浪のプルチネッラたち

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  • サイズ B6判/ページ数 531p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784588410048
  • NDC分類 772.346

出版社内容情報

啓蒙主義の批判性を拒否し,文学史の視座を捨てて辿り直す民衆劇の歴史。機械仕掛けの魔法劇や人形芝居の壮大な見世物性にその本質を探る。原テキスト7篇を併載。

内容説明

啓蒙主義の批判性を徹底的に拒否し、文学史における〈近代〉の眼鏡を捨て、民衆劇のエネルギーを素手で掴み取る。道化たちの系譜。原テキスト7篇を訳出・併載。

目次

第1章 ハンスヴルスト 都に居を定む―ヒルファディングとシュトラニツキィ(ウィーン市立ケルンテン門劇場;広場・路上の騒擾;重層する桟敷;巡遊の民;傀儡師ヒルファディング一家 ほか)
1章から2章へのインテルメッツォ―プレハウザーとラデミーン(オペラが見たい!;魔法劇『ルンツヴァンスカード』;宮廷、バロックから後退す ほか)
第2章 工人のユートピア―クルツ=ベルナルドンとニコリーニ(機械劇;1752年即興劇禁止令;ニコリーニの童子一座 ほか)
第3章 ローカル化の時代―ハーフナーとゾネンフェルス(ウィーンは踊る;ハーフナーの時代;ウィーン演劇論争;オドアルド役者ヴァイスケルン;検閲の内化 ほか)
第4章 もっと分身を―パパゲーノとカスペルル(ケルンテン門劇場の没落;土着のヒーローカスペルル;レオポルト区劇場とアウフ・デア・ヴィーデン劇場;幻のパパゲーノ;異種混合の世界)