囚人と狂気―一九世紀フランスの監獄・文学・社会

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  • サイズ A5判/ページ数 318p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784588376054
  • NDC分類 326.93
  • Cコード C1022

出版社内容情報

1843年、七月王政下の議会に提出された監獄法案は、少年と老人を除く全囚人を独房に収監するというものだった。囚人の社会復帰をめざす理想の監獄とその挫折をめぐって、新聞や学術論文、議事録、回想録や文学作品に表れた多様な論争的言説を掘り起こし、独房で精神を病んだ囚人が〈非理性〉や植民地へと追放されてゆく過程をたどる。犯罪と近代文学成立をめぐる表象文化研究の稀少な成果!

内容説明

1843年、七月王政下の議会に提出された監獄法案は、少年と老人を除く全囚人を独房に収監するというものだった。囚人の社会復帰をめざす理想の監獄とその挫折をめぐって、新聞や学術論文、議事録、回想録や文学作品に表れた多様な論争的言説を掘り起こし、独房で精神を病んだ囚人が“非理性”や植民地へと追放されてゆく過程をたどる。犯罪と近代文学をめぐる表象文化研究の成果!

目次

第1部 「狂った囚人」(一八二〇年代;一八三〇年代;一八四〇年代;一九世紀後半)
第2部 監獄と文学(一八二〇年代;一八三〇年代;一八四〇年代;一九世紀後半―よみがえる黄金期)

著者等紹介

梅澤礼[ウメザワアヤ]
1979年生まれ。上智大学卒業後、ベルギー政府給費生、フランス政府給費生として留学したのち、2012年、パリ第1大学博士課程修了。日本学術振興会特別研究員を経て、富山大学准教授。専門は近代の文学と犯罪学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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香菜子(かなこ・Kanako)

37
囚人と狂気: 一九世紀フランスの監獄・文学・社会。梅澤礼先生の著書。独房に収監されて絶望感と孤独感を徹底的に植えつけられれば、誰だって精神を病んでしまって、更生や社会復帰どころではなくなるのは当たり前のこと。犯罪加害者や囚人が更生して社会復帰する上での手助けをどのようにするのかは、いつの時代でも大切な問題。2019/08/12

グラスホッパー

4
19世紀フランスの監獄、文学、社会。博愛主義のフランスでも、当時は偏見に満ちた時代だったようだ。レ•ミゼラブルの作者ユゴーが、監獄の改革に関わり、「独房とは、正義と内省の場であり、、、」と書いているのが興味深かった。全体に難解だった。2019/10/22

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