ホモ・ネカーンス―古代ギリシアの犠牲儀礼と神話

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  • サイズ A5判/ページ数 343,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784588371141
  • NDC分類 164.31
  • Cコード C3038

内容説明

原初、人間は動物を狩る殺す人であった。ローレンツの動物行動学やフロイトの心理学をギリシア神話の解釈に用い、古代の供犠と祭祀の複合体を再考する。

目次

第1章 犠牲、狩猟と死者供養(殺害行為としての供犠;遺伝学的解釈―狩猟人としての原人;儀礼化;儀礼と神話;殺害儀礼の機能と変容;死者供養;殺害儀礼の性衝動化―処女犠牲、男根崇拝;父なる神と大いなる女神)
第2章 鼎鍋の廻りの狼男たち(リュカイア祭とリュカオーン王;オリュンピアのペロプス;テュニステースとハルパゴス;アリスタイオスとアクタイオーン;デルフォイの鼎;オデュッセウスへの展望)
第3章 解体と新年祭(牡牛殺しからパンアテーナイア祭へ;アルゴスと“アルゴスを殺す者”;アグリーニア祭;テーレウスとナイチンゲール;アンティオペーとエポーペウス;レムノス島の女たち;イルカの帰還;魚の―降臨)
第4章 アンテステーリア祭(証言と伝播;ピトイギア祭とコエース祭;カーリア人または幽霊;聖なる婚礼と“レナイア祭の壷”;キュトロイ祭とブランコ;プロテシラーオス)
第5章 エレウシス(証言と秘密;コレー神話と豚の犠牲;聖別と合図;集会堂での供犠行為;死の克服と死の邂逅―加入儀礼と犠牲)

著者等紹介

ブルケルト,ヴァルター[ブルケルト,ヴァルター][Burkert,Walter]
1931年、バイエルンのノイエンデッテルスアウ生まれ。エアランゲン大学で1955年に博士学位取得。ベルリン工科大学古典学教授を経て、1969~96年チューリヒ大学古典学教授。この間、ハーバード大学、カリフォルニア大学などでも教鞭をとる

前野佳彦[マエノヨシヒコ]
1953年、福岡県生まれ。1974年、東京大学法学部中退。1979年、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。1980年~1984年、シュトゥットガルト大学およびロンドン大学付属ワールブルク研究所に留学。1984年、シュトゥットガルト大学哲学部秦士学位(Dr.phil.)取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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