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アメリカは忘れない―記憶のなかのパールハーバー

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  • サイズ B6判/ページ数 332p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588366048
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C3022

出版社内容情報

《記憶/歴史的記憶》の概念を用いて、パールハーバーの隠喩がアメリカ文化のなかでいかに生き続けているかを跡づけ、多角的に考察。

内容説明

真珠湾攻撃がおこなわれた1941年12月7日は、アメリカ人にとって「恥知らずな蛮行で、いつまでも記憶されるであろう日付」となった。そして現在に至るまで、出版物、ニュース、映画、テレビ、インターネット、博物館においてことあるごとに繰り返される「パールハーバー」という言葉は、ひとつの隠喩として作用しつづけている。本書は、近年の歴史学で議論されている“記憶/歴史的記憶”の概念を用いながら、現代メディアを介して操作された聖像としてのパールハーバーがいかなるストーリーとイメージを生み、それをめぐってどのような論争が繰り広げられてきたのかを9.11テロ後の世界までたどり、多角的な視点からアメリカの歴史と文化を読み解く。

目次

第1部 パールハーバーの意味づけ―攻撃後五〇年間(恥知らずな蛮行―アメリカの結束と力の再活性化;裏口参戦の策謀―フランクリン・ローズヴェルト政権への異議申し立て;人種表象と日米関係;犠牲の記念)
第2部 一九九一年以降のパールハーバの復活(二国間関係―パールハーバー半世紀記念日と謝罪論争;回想ブームと「もっとも偉大な世代」;キンメルの名誉回復運動、歴史戦争、そして共和党の復活;日系アメリカ人―アイデンティティと記憶文化;スペクタクルな歴史;恥知らずな蛮行の日―二〇〇一年九月一一日)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

デューク

3
「パールハーバー」が米国のアイコンとなるまでの歴史。 日米貿易摩擦の際も、9.11 の際も、「パールハーバー」は米国の危機の象徴として、国民に団結を呼びかける象徴として使われてきた。真珠湾攻撃以上に米国が被害を被った戦いは数多あり、真珠湾攻撃以上に米国が衝撃を受けた事件も数多ある。だがその中で、なぜ「パールハーバー」だけが繰り返し使われてきたのか。ある出来事が歴史となっていく過程と、歴史が今に至るまで生き続けるメカニズムを解き明かした一冊。おすすめ2018/05/02

funuu

2
まだ、パールハーバーが攻撃されアメリカ軍の被害者か多かったので、ルーズベルトや現地の司令官やマッカーサーの責任まで、まだ追求しその論文等があるのがアメリカだとわかった。日本で、昭和天皇の戦争責任や東条英機の東京裁判の無実を論ずるのは皆無。やはり、聖書の国の人びとと我々は違う。2014/07/20

メルセ・ひすい

1
8-46 赤145 訳?… 要領…米国のトラウマ・今も真珠湾の記憶が・・・ 原爆投下の擁護??同時多発テロ?が発生し「新たな恥知らずな蛮行」という表現が。…太平洋戦争、開戦当時・大統領ローズベルトは真珠湾攻撃を事前に察知していた…説? 日系人の虐待。肉食社会の凶暴さ。連想ゲーム。客観的に自国の行為を見ることのできない傲慢国家。白人・基督教カトリック至上主義。人間中心主義。インディアン・ハワイ・フィリッピン・メキシコ略奪の忘却。…                      2007/05/11

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