内容説明
古代エジプトの風土につちかわれた永遠・永世の観念とミイラの誕生を語り、それに伴う埋葬所と埋葬品の充実の経緯、柩と棺の構造と進歩、神聖動物のミイラと墓の話、葬祭建築の推移と全容、さらには墓の安全性と盗掘にまつわる興味つきない物語のかずかずを、最新のデータと豊富な写真・図版を駆使して総合的に描きつくす。謎に包まれた埋葬の実際状況を入念に考察した本書は、永遠を求めてたゆまぬ歩みを続けた「神殿と墓の文明」を浮彫りにする。
目次
第1章 古代エジプトの特徴
第2章 ミイラ製作の初期
第3章 死者のための用意
第4章 墓の安全性
第5章 永遠のための保存
第6章 エジプト人のあの世
第7章 柩と石棺
第8章 神聖動物の墓地
第9章 葬祭建築
著者等紹介
スペンサー,アラン・ジェフリー[スペンサー,アランジェフリー][Spencer,A.J.]
1949年マンチェスターに生まれる。リヴァプール大学でエジプト学を修め、1975年学位取得。同年に大英博物館エジプト部職員となり、本書刊行時には同部のアシスタント・キーパーの職にあった
酒井傳六[サカイデンロク]
1921年、新潟県に生まれる。東京外国語学校仏語部卒業。1955‐57年、朝日新聞特派員としてエジプトに滞在。その後は日本オリエント学会会員として古代エジプトの研究と著述に従事。1991年8月17日逝去
鈴木順子[スズキジュンコ]
1953年、神奈川県に生まれる。上智大学理工学部化学科卒業。同大学大学院理工学研究科修了(化学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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