あるヴァイオリンの旅路―移民たちのヨーロッパ文化史

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あるヴァイオリンの旅路―移民たちのヨーロッパ文化史

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  • サイズ B6判/ページ数 366p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784588352355
  • NDC分類 230.5
  • Cコード C0022

出版社内容情報

偶然手に入れた無銘のヴァイオリンに愛着を感じた著者が、その来歴を探る旅を通してヨーロッパ300年の歴史を描く。気候変動、戦争、疫病、経済変化、器楽の発達、音楽史、文化史といった多面的歴史と、生きるために移民となりヨーロッパ文化を陰で支えた無名の人々の姿が、ひとつの楽器の中に浮かび上がる。推理小説のように展開する楽器の作者捜しの旅は、個人の記憶と壮大な歴史が絡み合い読者を迷宮に誘う。

内容説明

名もないヴァイオリンの来歴を探る旅が、ヨーロッパ300年の歴史を描き出す。W・G・ゼーバルトゆかりの著者による、記憶と歴史がフーガを奏でる異色の文化史。

目次

出会い
リュートのへぎ板
デン・ハーグ
解読
亡霊のひしめく町
死の舞踏
ごつごつした石の世界
ミラノ
六つの独奏曲
ロンドン
訛り
つながり
ある種の弓形
パリ、挫折を乗り越えて
ヴェネツィア
ヘラクレスとその棍棒
父親探し
指標
ある工房
魂柱の亀裂
曲がりくねった小道
顔の手がかり
フェティシズムについて
鋳掛屋横町
バッサーノ
お気に召すまま

著者等紹介

ブローム,フィリップ[ブローム,フィリップ] [Blom,Philipp]
1970年、ハンブルク生まれ。歴史学博士。歴史家、作家、ジャーナリスト。翻訳家としては、英語の自著をドイツ語に訳しているほか、オペラ台本などの翻訳も手がける。ほかに長編小説、新聞・雑誌の論説、ラジオ番組など、多方面で活躍し、環境、政治など現代の問題にも積極的に発言している。ベストセラー作家の一人で、グライム文学賞はじめ受賞歴も豊富

佐藤正樹[サトウマサキ]
1950年、愛知県生まれ。名古屋大学大学院文学研究科修士課程修了。広島大学名誉教授。博士(文学)。ドイツ文学・文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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かもめ通信

17
書評サイト本が好き!を通じてのいただきもの。一挺のヴァイオリンに惚れ込んだ著者はその素性を調べるべく、様々なプロに逢いそのアドバイスを受けながら、フュッセン、ミラノ、ロンドン、ウィーン、ヴェネツィアへと探索を続ける。結果語りあげたのは、楽器作りに適した木材の産地、特定の地域で楽器作りの職人たちが排出されたわけ、そうした職人たちがヨーロッパ各地に散らばった経緯等々、ヴァイオリンという楽器そのものの歴史であり、その背景にうかびあがる、小氷期と呼ばれる気候変動の影響や疫病や戦争などヨーロッパの歴史でもあった。 2021/03/31

cocolate

3
ヴァイオリンが職人たちの工房でつくられる様が、ヴェネチアの景色が見えるようでした。製作者は誰なのか…。年輪測定などの科学や歴史文献から、人物の影を追いかけるのに夢中でした。愉しめました。2021/05/07

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