内容説明
自然は、どれほどの人を養えるのか。著者のライフワークである「生存のミニマム」をテーマに、シベリアの樹海の民をたずねた調査行の記録。基本的な食糧確保の方法、移動や狩りに使われる舟をめぐる技術、鮭・鱒や熊をめぐる精神世界を論じ、わが国との比較検討におよぶ。
目次
樹海を辿る
第1部 樹海レポート(アルセネボ村との邂逅;ナナイの村々)
第2部 日本海をめぐって(大陸(北)の伝統造船技術の北太平洋への張り出しと南下―アムール川から日本海へ
身体活動の延長上にある北方船の技術―アムール川のムウとオモロチカ
北の熊・南の猪鹿
アムールランドの熊をめぐる伝承
鮭・鱒と生存のミニマム)
生存のミニマム
著者等紹介
赤羽正春[アカバマサハル]
1952年長野県に生まれる。明治大学卒業、明治学院大学大学院修了。文学博士(新潟大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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