内容説明
非戦論から戦争容認・協力へ。膨大な一次資料を渉猟しつつ、フェミニスト市川房枝の戦時期を再検証し、戦後平和民主主義の原点を明らかにする。
目次
フェミニズムと戦争―市川房枝の「戦争協力」をどう捉えるか
第1部 市川房枝とその時代―戦争と日本型ジェンダー・ポリティックスの創生(婦選運動家市川房枝の誕生;平時の婦選運動―はじまりと展開;満州事変後の婦選運動の展開;準戦時期婦選運動の反戦活動;日本型ジェンダー・ポリティックスの誕生)
第2部 婦選運動家市川房枝の戦争協力―盧溝橋事件・日中全面戦争から敗戦まで(国民精神総動員運動と市川のかかわり方;国民精神総動員運動の政府委員としての働き;国民精神総動員運動下の婦選活動;中国への旅―転向の契機;新政治体制から大政翼賛体制へ―転向の軌跡;「大東亜戦争」下の戦争協力―転向;市川の戦争協力は、どこに帰着したのか?)
歴史をつなげる
著者等紹介
進藤久美子[シンドウクミコ]
1945年高知県生まれ。1971年ペンシルヴァニア州立大学大学院歴史学研究科修士課程修了(M.A.)。1980年、立教大学大学院文学研究科博士課程満期退学。現在、東洋英和女学院大学国際社会学部教授。法学博士。専攻は、アメリカ史、ジェンダー・スタディーズ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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