南九州の民俗文化

小野 重朗【著】

法政大学出版局（1990/12発売）

• サイズ A5判／ページ数 374,／高さ 23X17cm
• 商品コード 9784588321108
• NDC分類 382.19
• Cコード C3039

出版社内容情報

歳時儀礼・人生儀礼・講・信仰形態・社会組織などにわたる詳細な民俗分布図を作成し，各文化圏の構造と特質を明らかにして南九州の民俗の特異な位相を浮彫にする。

内容説明

永年の民俗調査をもとに、歳時・農耕儀礼、人生儀礼、講、信仰形態、社会組織などにわたる詳細な民俗分布図を作成し、各文化圏の構造と特質を明らかにするとともに、他地域との比較対照を通して、日本の民俗文化における南九州の特異な位相を浮彫りにする。南九州民俗集成。

目次

１　歳時儀礼（柴祭り再考；ホダレヒキ系年占と周圏論；供養築き―馬を葬り祭る民俗；苙馬追い〈オロウマエ〉―鹿児島の馬の民俗；霜月竈祭り小論；ニワアガイ小論）
２　人生儀礼（産育儀礼にみる試練と命名；産育の弓矢儀礼をめぐって；子供組と青年組・娘組の儀礼的抗争；海のクライドリ；イロについて―日光・月光を畏れる民俗）
３　南九州の地域性（山の神の地域性；草被り神と地域性；竜神・水神・祖霊と地域性；阿多地方の民俗と地域性；甑島の女性優位）
４　門と社会の民俗（集落神の祭りと門―鹿児島県加世田市益山；門と地域共同体―鹿児島県日置郡金峰町尾下；山村の門と同族集団―鹿児島県薩摩郡宮え城町二渡の折小野；家系伝説の発生；黒島の「地」と「地の神」―鹿児島県大島郡三島村黒島）