日本海島文化の研究―民俗風土論的考察

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日本海島文化の研究―民俗風土論的考察

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  • サイズ A5判/ページ数 504,/高さ 23X17cm
  • 商品コード 9784588321078
  • NDC分類 382.1
  • Cコード C3039

出版社内容情報

民俗学と周辺?科学の知見を総合し,海と島をめぐる〈常民〉の自然観と民俗資料を駆使して,海島民のコスモロジーを探り,日本文化の風土的特性を浮彫りにする。

内容説明

日本文化を育んできた〈海上の道〉をめぐる民俗を集成して海に生きる人々の生活と文化を体系的に捉えなおすとともに、近世北前船・弁財船を中心に開花・展開した環日本海海上交通史の具体的様相を描き、わが国民俗文化史に位置づける大著。

目次

序篇 風土論の現代的課題(問題の所在;研究史;研究の方途)
第1篇 「山島」と「海島」のあいだ(「山島」論;「海島」論;海からみた山;「海の神」と「山の神」との交流;日本民族形成過程における漁撈・狩猟末分化の問題;「忌詞」にみる山と海)
第2篇 海島文化の深層(「山島」の縮図・対馬から;いのちの海;「山島」を顧みて「海島」論の推進へ;文化の深層に根ざす海の民俗;海と民俗学)
第3篇 海神と祭祀(海神と祭祀;エビス・異界・来訪神―文化の周縁性;海の怪異)
第4篇 海島民俗誌―黒潮文化の一環として(奄美民俗の位相;奄美諸島の海と人生;南島の海上交通民俗―造船儀礼を中心に;八丈島民と海の民俗)
第5篇 「海の道」の新視界(海上交通と文化伝播;対馬暖流に沿って;「海の道」と佐渡―相川の民俗的位相;昆布の旅のダイナミズム;イースター島のモアイと諏訪盆地の「万治の石仏」;「海の道」の新視界―日朝比較民俗学への一試論)