出版社内容情報
地獄のような学徒勤労動員,逃げまどい生死の境にさらされた,名古屋大空襲の日々の精細な記憶と回想。戦争を知らない若い世代に書き残し,戦争拒否を強く訴える。
内容説明
本書は、“15年戦争”の時代の様相を辿って戦争を問い直すとともに、とくに勤労動員や名古屋大空襲の実体験などを丹念に記録する。戦争の惨禍とその記憶に生きた世代が書き遺す、戦争否定への痛切な証言である。
目次
1 雪の山道と断崖の列車
2 昭和初期の世相
3 軍靴の響き
4 中国大陸の戦火
5 皇紀二六〇〇年
6 太平洋の怒涛
7 戦時下の学園
8 孤立する日本列島
9 「一億特攻」
10 「あの戦争」の終息
11 「神の国」の終焉
著者等紹介
江藤千秋[エトウチアキ]
1928年名古屋市に生まれる。45年愛知県第一中学校(現愛知県立旭丘高等学校)、48年名古屋工業専門学校(現名古屋工業大学)卒業。工業技術院研究員などを経て、旭丘高等学校で化学を担当、現在は、学校法人河合塾名誉校長
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