出版社内容情報
少年時代の克明なメモをもとに,終戦から抑留,引揚げに至る歴史的体験の一部始終を復元・再構成し,旧植民地朝鮮における庶民の知られざる敗戦体験を世に問う。
内容説明
庶民の知られざる敗戦体験。1945年8月―旧植民地朝鮮の日本人は未曾有の恐慌に襲われた。少年時代の克明なメモをもとに、終戦、抑留、脱出、引揚げに至る歴史的体験の一部始終を復元・再構成し、庶民の知られざる敗戦体験を初めて世に問う。
目次
第1部 敗戦(鎮南浦中学;学徒動員;週番と二つの事件 ほか)
第2部 抑留(殷栗に帰る;殷栗の人々;戦後の混乱 ほか)
第3部 脱出(遅れる出帆;黄海への船出;北緯三十八度線 ほか)
著者等紹介
岩下彪[イワシタタケキ]
1931年生まれ。父親が朝鮮人小学校の校長として朝鮮に赴任し、退職後、黄海道殷栗(現在の朝鮮民主主義人民共和国、北朝鮮)でりんご園を経営中に生まれた。中学在学中に終戦を迎え、抑留生活を送ったのち帰国。栃木県立足利高校、東京学芸大学、東京教育大学大学院に学び、’65年理学博士。東京工業大学および東京学芸大学で物理学の研究と教育に従事し、’95年定年退官。東京学芸大学名誉教授。趣味として文筆、旅行、ビデオ撮影などに熱中
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